今日も朝から現場へメグミさんも連れて出発です。作業としては昨日の続きで相変わらず石積みをしているのですが、今日はとっても楽しみなことがあるのです。

まずは現場に到着したら職人の皆さんに挨拶し、作業の状況を見てますが、こちら久々に戻ってきた左官チームはシャワールームのモルタル仕上げを一気にやってます。

2部屋同時進行です!

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こんな時は大将が補助役で、鏝を握る二人に次々と材料を渡しては仕上がり具合を見守ってます。

一通り見て回ったらさあ僕らは僕らのやるべきことを頑張らねばと、また張り切って石を運んでは積んでいってますが、しばらくしたら大将が呼ぶのでついに来たかとワクワクしながら手を止め足早に大将のもとへ。

シャワールームの壁が終わったら、いよいよ今日から外部の左官が始まります。普通ならビシッとフラットに仕上げるところなのですが、せっかく職人さんの手仕事でやるものなので、新しいプキの家は鏝跡を残した仕上げにしたいとお願いしていたのです。なのでまずは大将がこんな感じかなって鏝を滑らせると・・・

なかなかいい感じ!

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ここに至るまでには色々ありまして、最初はヤマちゃん先生の仲間が左官をやってくれるってことでお願いしていて、新しいプキの家は手作り感を大事にしたいと思っていたから鏝跡を残した仕上げにして僕も少し一緒にやらせてもらおうと思っていたのです。だけどちょうどプキの家の工事期間は東京で仕事が入っちゃって出来ないということになって、結局建築屋さんに頼んだら大将のチームが受け持ってくれることになって、そのままこの仕上げで行こうということになったのです。

なのでずっと前から大将とはお昼食べながらとか休憩の時とかイメージを共有すべく話し合いの場を持って、仕上げのやり方を見にわざわざ休みの日に別の現場まで足を運んでくれたりして、そして今日を迎えるにあたり 大体イメージはつかめた!と力強い言葉をもらっていたのでした。

なのでキャンバスに絵を描くが如く鏝を滑らせると模様が浮かび上がり、もう少し大きな感じで! もう少しエッジを抑えてソフトなラインで!って微調整はあったものの、ほぼイメージ通りの模様を描いてくれました。

メグミさんも満足そう!

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だけど本人はこれでいいのか施主のOKが出ないことには始められないから こんな感じでいいか!?としきりに確認するので 大将素敵ッス!って言いながら、イメージ通りの線がひとつの面を彩っていきます。

見本となるイメージ通りの建物があれば話しは早いんだけど宮古にはなかなか見つけられず、ネットで調べてプリントしてみたりもしたんだけどなかなかうまく伝えることは出来なくて、やっぱり最後には言葉でイメージを伝えるしかなくて、お願いしていたのは「ダイナミックに大きくおおらかなラインでランダムに、そしてエッジを立て過ぎず柔らかな感じで」というものでした。オシャレな雰囲気を出したいのではなくせっかくの手仕事だから規則的な扇形などの模様ではなくて、ランダムで伸びやかなラインを・・・

イメージ通りです!

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といりあえずは小さな壁を塗ってこれでOKという意味の 大将素敵ッス!の一言が出たら、本格的な仕上げの準備に取りかかるのでした。

そしてこちら内部では大工さんがフル回転で頑張ってくれていて、そんな姿を一枚に収めようと壁を挟んで二元中継で・・・

逆にわかりにくい!?

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右側がリビングでフローリングの施工が始まっていて、左側ではドア枠の制作をしております。内地の住宅ではほぼそのようだし宮古でも近頃は多いんだけど、建具はほとんどがメーカーの既製品を使うみたい。だけどプキの家では枠は大工さん、ドアは建具屋さんに作ってもらうことになっていて、まあどちらがいいかは好みの問題だけど、僕はやっぱりここでも手仕事の良さに惹かれてしまうのです。外装や庭もそうだし内装も自分でやる部分が多いから、プキの家のコンセプトとしてもこの方が合っていて、一本芯が通っているんじゃないかと思っているのです。

そして外では本格的に左官が始まり、二人が下塗りして大将がそのまま仕上げをやってくれてます。最初は誰がやるか分からないし全員試し塗りさせてみて一番イメージに合うのが出来る人にやらせようって大将が言ってたんだけど、一緒に考えながらここまでやって来たんだもの、アンタがやらんで誰がやるよ。

これぞプロ集団!

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だけど最初は窓の上など小さな面になると鏝の動きが制限されてどうしてもうまくいかなくて、ダメだダメだ!って ガススススッ!!って立てた鏝を滑らせ上塗りした材料をめくり捨ててまた1からやり直し、そんな姿にプロとしてのプライドみたいなものを見た気がしました。

ちょうどそのタイミングで別の現場から監督がやって来て、一緒に作業を終えた職人さんが見に来たんだけど、誰かと思ったらペンキ職人のカツヤのチームでした。僕のお家だと知らずにビックリしていたけど、大将の技を見ながら やっぱり凄いな!って職種は違っても同じ職人として感じるものはあるみたい。塗装は自分達でやるからカツヤの出番はないんだけど、自分でやれるならやった方が愛着が出ていいよ!って、塗料のことや塗り方のアドバイスをもらったりして本当に嬉しいことです。

そこからは一旦石積み作業はストップして別の作業をしてますが、これがまた石積みよりも地味な作業で、これ以上地味な作業があるかってくらいのもんで・・・

雨樋をひたすら磨いてます!

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雨樋も外部の塗装と一緒に塗るんだけど、塩ビパイプには塗料が乗りにくいから、あらかじめ荒いペーパーで磨いて傷を付ける目荒らしの作業をしております。そこまでしておけばシーラー塗って上塗りすればバッチリと、さっきカツヤの太鼓判をもらったので大丈夫なはず。

そんなわけで今日は外部の左官とフローリングの工事が始まり、自分たちの作業は相変わらず地味に黙々と続いてますが賑やかな現場になってきました。とにかく今日はイメージ通りの仕上げをしてくれた、そのことに尽きるかなと。

なので最後にもう一度・・・

大将素敵ッス!