さてさて、いよいよ第２２回トライアスロン宮古島大会当日の朝がやって来ました。朝といってもまだ４時前ですが・・・ 選手の朝は早いもの、寝ぼけ眼では走れないものね。
みんなの願いが通じたか昨日までの足の痛みが嘘のよう、朝起きたら右足の痛みはほとんど感じないまでに回復していたのでした。良かった良かった！
だけどホッとしたのも束の間、パラパラと雨が降り出し遠くで雷の音が響いてます。とりあえず準備が出来たら出発ということで、スタート地点の東急リゾート目指して車を走らせるのでした。ところが走り出してしばらくすると、どんどん雨足は強くなる一方、そしてついにはほとんど前が見えないほどの土砂降りの雷雨に・・・
シンゴくんが後部座席でイライラしながらナーバスになってるのが伝わってくるので、東急に着く頃には止んでるはずだから！って気休め言うも、結局雨足は衰えることなく到着。車が渋滞していて危うくホテルの入り口まで入れず大雨の中歩かなきゃならんかと思ったら、交通整理してる人の中にキヨシさんがいたから特別入れてもらっちゃった。ラッキー！っていうかありがとね！
登録をして腕にナンバーを書いてもらうのも外のテントだったから、傘を差してあげるんだけどほとんど意味をなさない状態で、スタート前から体が冷えて心配になるくらいです。それどころかスイム中止になるんじゃないかと思うほどの状況なのでした。
シンゴくんは一足先にスタート地点でウォーミングアップしてるということで、応援に来たナオちゃんと合流してバイクが並ぶ地点へ。
さすがに１３００台以上が並ぶと凄いね！
みんな高そうなのばっかりです。ちなみにシンゴくんのバイクはまだ買って間もない新車だそうで、７０万円もするそうな！ ・・・・ちょっとした軽自動車が買えちゃうよね！
そしていよいよスタートの時間が迫ってきました。スタートに合わせて応援にやってきたメグミとヒロアキさんも合流したら、 ”みんな、完走目指して頑張るぞ！”
おぉ～～っ！！！
頑張る人もそうでない人も高らかと拳を振り上げるのでした。この頃になってようやく雨も少しずつ収まってきました。
シンゴくんの姿が見えないのでミキコさんと二人で探し回ったんだけど、さすがにこの人数でみんな同じようなウエット着てるから結局見つけられないままスタートの号砲が鳴り響くのでした。
みんな頑張ってね～！
「第２２回トライアスロン宮古島大会」 今回の参加人数は１３４６名。前浜ビーチをスタートにスイム３㎞、バイク１５５㎞、そしてランが４２．１９５㎞、トータル２００.１９５㎞で争われる過酷な大会です。
スタートを見送ったら、今度はスイムのゴール地点にみんなゾロゾロ民族大移動。そして海から上がってきて目の前を選手が駆け抜ける絶好のポジションに陣取って、とりあえず・・・
こんな感じで応援してま～す！
この場所ならシンゴくんも気付いてくれるでしょう。
などと遊んでる間に、トップの選手が帰ってきました。やっぱり夜明け前からの豪雨の影響で、今日は風もあるし波も高く潮の流れも逆なので、みんなかなり手こずってる様子。例年より全体的にタイムが遅いし、それにリタイヤしてレスキューに運ばれてくる選手が多いもの。
そんな中、海から上がってきて軽快に走ってくる選手が。
義足のアスリート！
ビックリです！ 普通にトライアスロンに出場するだけでも大変なのにね。
そしていよいよシンゴくんが海から上がってきました。タイムは５５分、予定より５分遅れだけど、今日の海況を考えればまずは順調なタイムでしょう。
ガンバレ！ シンゴ！！
ちなみに前から３番目、黄色に黒の長袖シャツがシンゴくん。
みんなで懸命に応援するも、その表情は険しくこちらに気付く様子もないっていうか、そんな余裕がないほどキツそうに見えます。これからの長い長い道のりを思うと不安を感じさせるスタートになりました。
そして走り去ったシンゴくんを追ってバイクのスタート地点へ。人垣からコースを見ると、ちょうど目の前を走り去ったところでした。
ガンバレ～！！
とりあえずバイクが走り出したら追い越して応援するってわけにもいかないので、一旦プキの家に戻って２週目にプキの家近くのコースから応援しましょうってことに。
そしてお昼前、ヒロアキさんはお昼の飛行機で帰ってしまうので、シンゴくんを見れるかどうか時間的にギリギリな感じです。とりあえずその時のために・・・
不必要な応援の練習を！
だけどもうそろそろ行かなきゃ、いやあと５分だけ・・・と言ってると、そこへ待ちに待ったシンゴくん登場！
元気いっぱいだ～！！
なんだか良くわからんけど復活してるぅ！ 元気な姿を見てホッとしたら、ヒロアキさん心置きなく帰れそうね。
そして次の応援ポイントはバイクのゴールからランのスタート地点。おにぎりとお茶でお腹を満たしながら続々と通過していく選手に声援を送りつつ待ってると、来た来た！・・・メグミが今日のお客さん、クミコさんとカズコさんと一緒にやって来ました。
と思ったら今度こそ来た来た！
颯爽と走ってきたよ～！！
次々とバイクの駆け込んでくるゴール地点では、放送席から応援メッセージや順位を発表したりしています。ちゃんと確認できなかったけど、シンゴくん今の時点で７０位くらいに着けてるみたい。
２０人抜いたら目標の５０位だ、ガンバレ～！
自転車を降りたら最後は４２．１９５㎞のランが待ってます。走り出したシンゴくんに駆け寄り足は大丈夫！？と聞くと全然大丈夫！元気な声が返ってきました。
軽快な足取りで走り去る後ろ姿を見送ったら、今度はランコースを先回りして応援しようって事でミキコさんとナオちゃんと３人で車に乗り込むのでした。メグミとクミコさん、カズコさんはお昼を食べてちょっと休憩してからゴールの陸上競技場で落ち合うことに。
それじゃあ早速応援しようとまずは空港前給油所近くの交差点に行って、走ってくる選手に声援を送りながらしばらく待ってると、あれ！？ あの選手シンゴさんより後にスタートした選手じゃない？？
ヤラレタ！ 一足先にシンゴくんこの場所を走り去っていたのでした。
ということで今度は空港の反対側、トヨタレンタカーの交差点へ。ところが・・・
またヤラレタ！ 今度も一足先にシンゴくんこの場所を走り去っていたのでした。
え～い、それならばと今度は中休みの交差点で待ってると・・・・またさっき見た選手が走ってきた！
またまたヤラレタ！ またしても一足先にシンゴくんこの場所を走り去っていたのでした。
このままでは終われない、ここまで来れば間違いないだろうということで、西城保育所前までやって来ました。さすがにここまで来るとさっきまで見かけた選手は走ってません。そしてかなりの時間が過ぎた頃・・・・あっ！！ またさっき見た選手が走ってきたよ！！
３度あることは４度ある！？こんなに頑張って来たのに一足先にシンゴくんこの場所を走り去っていたのでした。
もうすぐ折り返してトップの選手が来るだろうし、もうここで待ってようか。。。
そんなわけで努力は報われないまま（でもきっと気持ちは伝わってるはず！）走る姿は見れなかったけど、何回やっても追いつけない間抜けな応援っぷりに３人で妙に笑いが込み上げてくるのでした。
そして昨日見た白バイに先導されて、いよいよトップの選手が折り返して帰ってきました。遠目にもバイクまでトップだった選手じゃないことがわかります。ランで逆転したんだね。ほんまに泳いでバイクで島一週半回ってから走ってるんかいと思うほど力強い走りで迫ってきたのは・・・
韓国のパク選手だ！
そう、シンゴくん達の観光ガイドの時に真剣に練習してたあのパク選手！ さすがに強いわけだ。。。
そして往路にはこんな選手もやって来ましたよ。
リサ・ステッグマイヤーさん！
元気な笑顔で声援に応えながら走っていきました。
そしていよいよ今度こそ、この人がやって来ましたよ～！
夫婦並んで走りましょう！
ちょうどここは３０㎞あたりで選手にとっては一番キツイところです。しかもここは長い登りになってるので、その坂に差し掛かる辺りまで行って待っていたのでした。みんなで走れば登りの辛さも忘れられるだろうってね。
そんなわけで坂を上りきって車を停めてるところまで数百メートル、息を切らせて３人はリタイヤするのでした。。。
キツイなぁ、足つりそうや！と弱気な言葉がでてくるものの、大きく手を振りながら走る姿を見て、そんだけ足も手も口も動いてりゃ大丈夫でしょうと一安心。
そして不意打ちを狙って！？もう少し先へ車を走らせ待ち伏せして最後の応援で背中を押し、それじゃあ競技場で待ってるから！
大きく両手をあげて応える後ろ姿を見送るのでした。
ゴールの陸上競技場で、二人で相談して用意した花束を抱えたメグミ達と合流。買ってきた豪華な花束より摘んできた花で作った手作りの花束の方が気持ちが込められてプキの家らしくていいよね。
そしてクミコさんとカズコさんにカメラマンをお願いして、何人かの選手のゴールを見届けながら今か今かと待っていると・・・
来た来た来た～っ！！
みんなでシンゴくんを出迎えミキコさんが花束を渡し、そしてシンゴくんを中心に横一列に並んでトラックを一周。順位がどうとかそんな事もわからないけど、そんなの関係ない程の嬉しさ一杯で走っていると、”宮古島トライアスロン初出場で５０位以内、素晴らしい大健闘です！”放送席からのアナウンスにみんな大喜び！そして会場からも一際大きな歓声と拍手が鳴り響く中・・・
感動のゴールへ！
嬉しさ一杯のガッツポーズ！
疲れた体に宮古ソバを。
さすがにシンゴくん蓄積した疲労で動けない状態で、ミキコさんがカップを持ってあげて仲むつまじき夫婦愛。
そうそう、こんな人も会場に来てましたよ。
俳優の佐々木蔵之介さん。
知人の応援に来てたんでしょうか。あとでそんな事を言ったら、私も”生ササキクラノスケ”見たかったぁ！ってミキコさん。
だけどその時アナタは・・・
こんな格好してボーッとしてましたから。。。
興奮醒めやらぬままプキの家に戻ったら、今夜はお祝いだよ！
ポン！！ とシャンパン開けてね！
それじゃあみんなで、カンパ～イ！！
ナオちゃんからは泡盛のトライアスロン記念ボトルをプレゼント。
花冠にメダルもきまってるね！
ということで一応あやかって・・・
メグミもポーズ！
っていうかみんなで順番に回しながら撮影会になったのでした。
それにしても今日は本当にお疲れさまでした。トライアスロンの選手にとって宮古の大会は憧れの大会で、常にダントツで人気トップの大会なんだそうです。僕らは宮古のトライアスロンしか見たことがないので他と比べようもないのですが、いつもシンゴくんの応援＆カメラマンしてるミキコさんも、大会の雰囲気が他とは全然違うね！ってしきりに言ってたもんね。４８００人のボランティアや沿道の応援、それに島全体がトライアスロン一色に染まるこの雰囲気、確かに他ではあり得ないような気もします。いつもはひとりで応援していて追いかけることもできないから、ミキコさん一緒に走ったのも初めてだったようで、すっごく喜んでくれて良かった良かった。こうやって一日中一緒に応援できたのも、当日帰路についたヒロアキさん、そしてお昼にやって来たクミコさんとカズコさんが一緒に応援してくれたからこそ。その一体感こそが宮古のトライアスロンでありプキの家なんだなぁと思ったりします。
本当にいろいろお世話になってありがとう！って二人に言われたけど、こちらこそ本当に・・・
感動をありがとう！
ちなみに感動のゴールシーンですが、よ～く見ると・・・
ミキコさんがゴールテープ切ってるじゃん！！
