記念すべき伊良部大橋開通の朝は北風がゴーゴーと窓を叩きつける嵐のような朝で、だけどそんなのに祝いの日が負けるはずもなく、そしてもちろんこちらだって・・・
負けずに釣りに行くのです!
荒れた天気ではあるけれど雨は大丈夫だし北風だからプキビーチは風下で大丈夫そうだしと嵐の天気にも負けずに張り切って出発したら、しばらくしてお目覚めのアツコさんと共にデッキに出て外の景色を眺めつつ帰りを待つと、朝食の時間に合わせて帰ってきたシゲオさんは宮古の海に負けて手ぶらで帰って来ましたです。
食事の準備してる間にシゲオさんデッキに出て三線弾いてるから沖縄っぽいなあとか思いながら、朝食タイムはのんびりとおしゃべりしながら今日の予定を考えたりしています。朝から伊良部島のオバアとアーサー採りに行く約束してるんだということでフェリーの時間に合わせて出発なんだけど、フェリー思いっきり揺れそうだし何より寒く荒れた海で過酷なアーサー採りになりそうだねって早くも心折れそうです。
食事の後はバタバタと準備したら早くも別れの時、最後はプキマウンテンで記念の一枚なんだけど、もちろん記念にこれ持って・・・
何の記念さ!?
ではでは今日は最後の伊良部島行きフェリーとアーサー採りと初めての伊良部大橋楽しんでということで、それから夢に向かって頑張ってということで、再会を誓い互いに手を振りお別れとなりました。
今日の流れはお昼から関係者が開通式を執り行って夕方一般に開放となるのでお昼過ぎに出発したら、買い物とか用事済ませてから伊良部大橋へと向かいます。そしたらまだまだ橋は先なのに宮古では見ることのない渋滞が発生していて裏道からショートカットしたら、曇り空に雨もポツポツ落ちてしかも暴風吹き荒れる中ではありますが、渋滞で時速20キロくらいしか出てませんが・・・
伊良部大橋渡ってます!
先日のウォーキング大会に参加できなかった人もたくさんいたみたいだし、開通したての橋を歩いて渡る人走って渡る人そして自転車で渡ってる人もいるけれど、猛烈な風にさらされポツポツと落ちる雨に打たれしかも今日は寒い寒いし苦行のように見えちゃいます。
ノロノロ運転だったからアッという間にって感じではないけれど、フェリーに乗らず伊良部島に渡る妙な感覚をおぼえながらも上陸したら、あっちでこっちで横断幕がかかっていたりお祝いやってたりこの日を待ちわびた島の人達の盛り上がりを感じます。ちょっと時間があるからドライブしたりエーコープで買い物したりして、そろそろかなとフェリーの発着場に行ったら・・・
本当に今日が最後です!
宮古島と伊良部島とを結ぶ最終日最後のフェリーは高速船うぷゆうで、僕らこの最後の船に乗るつもり。新しい橋を一番乗りで渡るより最後のフェリーを見届ける方が重みがあるようなそんな気がしてね、なので同じ思いの人達と共に到着する船を寒風に耐えながら桟橋で待ってます。
もう最後だから予定通りとはいかないんだろうね、少し遅れてフェリーがやって来たらそれまでみんな並んでたのが前へ前へと乗り出しては、手を振り迎えたりカメラ構えたり・・・
港は大にぎわい!
船に乗り込んだら手を振る人達に見送られ、荒波の中宮古島に向け出航です。記念に乗船した人々で満席の船内は熱気ムンムンで、まだまだ渋滞続いてる伊良部大橋を眺めてはこの場所から橋を見ることもないんだろうなあと思ったりして、そして港に入ったら想像していた以上の人達が最後のフェリーを迎えようと集まってます。
そんな拍手喝采の中船が着くと、そこからはすぐに出航じゃなくお別れのセレモニーが宮古フェリーの社長挨拶から始まります。関係者からの挨拶、そして船長はじめスタッフとその家族にそれぞれ感謝状と花束が授与されて、この場に集まった大勢の人達は盛り上がったりしんみりしたり、なんともいえない独特の空気感に包まれています。
半世紀余りの歴史がそうさせるのかな!?
締めの挨拶でセレモニーが終了したら、いよいよ伊良部島に向け最後の船出となります。
僕らも含め伊良部島から乗ってきた人のほとんどの人がここで降りずに往復するから、最後の別れは盛大に行われるからみんな色とりどりの紙テープを渡されたら見送りの人に反対側を手渡して、僕も見送りのオバサンに真っ赤なテープを手渡したら、ついに最後の船出は手を振る人黄色いハンカチを振る人そして紙テープを持つ人との距離を少しずつ離していき、それはちょっと言葉に出来ないような・・・
船の別れは切ないね!
しばらくそんな余韻に浸っていたけど最後の海は大荒れの海で、たった15分ほどだけどまたメグミさん船酔いするんじゃないかと心配するくらいの揺れっぷりで、だけど港が近付いたらそんなのも吹っ飛ばす勢いで花火がドドンと上がりましたよ数十発だけど。そして伊良部佐良浜の港に帰って来たらこれが最後とまた大勢の人達が迎えてくれて、僕らが船を降りた後に船長さんが出てきて船上に立ったら拍手喝采鳴り止まず、手を挙げそれに応える船長さん最後は堪えきれずグイッと袖で拭っているのでした。
まだまだ余韻に浸っていたいところではありますがこの後も予定が入ってるっていうかすでに遅れてるっていうか、なので車に乗り込んだら港を後に、伊良部大橋渡りながらなにげに初めて見る・・・
宮古の夜景を眺めます!
いつもプキの家からは海の向こうに伊良部島の夜景が見えてるんだけど、伊良部で夜を迎えたことはないので初めて見る景色なのです。
そんな明るく眩しい宮古の街に帰ってきたら、バタバタしちゃってますが1月も今日が最終日、今年最後の新年会に・・・
遅れちゃってスマンスマン!
まずは一応新年会ということで1月も最終日ですが 明けましておめでとう!の一言からスタートしたら、遅れた理由について、いや伊良部大橋開通と最後のフェリーに乗ってきた今日1日のことを語ったり、他愛のない話しから最後は愚痴っぽい話しを聞いたりと。いつもは僕以外の女子メンバーでランチ会とかやってる仲なので、プキの家で集まるときは僕が料理作っておもてなしするからいいけど冷静に考えたら何でここに参加してるんだろうと思ったりもしてますが、まあ細かいことは気にしない気にしない。
今日は新たな橋が開通しそして長らく島の人々の暮らしを支えたフェリーがなくなるという、島の歴史が大きく変わる始まりと終わり節目の日を体験した1日となりました。
今度は晴れの日にタプーちゃん連れて橋渡ろうっと!