奄美4日目の朝は今日こそ晴れが期待できる朝。なので7時の目覚ましにシャキッと目覚めたらバタバタと準備して、今なら繋がるかと島の友達に電話したらお昼に会うことに。
ではその前に奄美のお土産買っておかねばと歩いて街に出たら、お酒とか美味しそうなのとか、それからこれを・・・

島の味噌!

のんびりお買い物してたらもうこんな時間と慌ててホテルに戻り、タプーちゃん連れていざ出発。
向かうは我が町根瀬部を越えた大和村、島で海の仕事していた頃からの友達ヒロシとバス停前で待ち合わせして2分遅れでなんとか到着したら久々の再会に笑顔で握手して、ここから懐かしい道を懐かしい話ししながらドライブスタートです。

あの頃毎日通った海沿いの道、奄美大島は山の島だから急カーブの続く道が多いんだけど、島の西側を通るこのルートが一番のワインディングロードだから本当に大変で、当時僕の愛車の軽ワンボックスは3ヶ月に1回くらいのペースでタイヤ交換してたからね。そんなルートを よくこんな道を毎日通ってたよなあ!って助手席のヒロシと語りながら、この12年を埋めるようにいろんな話しをしながら僕らが働いていた養殖場を目指します。途中には僕らがいた頃にはまだなかったトンネルが出来ていて随分近く便利になったよねって、するとパッと視界が開け海が見えてきたら下って最初の集落に懐かしき職場が。

変わらぬ景色と変わった景色と・・・

職場の建物も事務所も巨大な冷蔵庫が並んでた倉庫もエサの倉庫も桟橋に浮かぶ船もあの頃のまま、だけど今はもう養殖はしていないから湾内に浮かんでいた養殖の生け簀はなくなっていて、唯一すぐ目の前にタイとかフグとかちょっとだけ入れていた生け簀がポツンとひとつだけ残っていて、今はもうほとんど役目を終えたように見えるその生け簀には熱帯魚やウミガメが元気に泳いでいてメグミさんがひとり嬉しそうに見ています。

社長に会えたらと思って来たんだけど留守のようで、いつもこの陰で昼休みに寝転がってたよな!とか ここで朝ラジオ体操して俺はこの辺に立ってたな!とか当時を懐かしみながら二人で語ってたら車が入ってきて運転席にあの頃と変わらぬ社長の姿が。一瞬誰だか気付いてない顔の後に おぉヒロユキか!って笑顔で握手を交わし、まあゆっくりして行けと甘い甘いコーヒー入れてくれてお昼も食べていけと魚やらおにぎりやら出してくれて、コーヒーと南蛮漬けは合わんな!って笑いながら、僕が去った後の話しなんかを熱く語ってくれてます。

これもまた懐かしい時間!

いっぱいおしゃべりしてすっかり長居しちゃったらお元気でと言葉を交わし車を走らせたら、当時のメンバーなんかの話しも出てきて懐かしいねまた会いたいねって言ってたのがいきなり願いが叶い、車走らせ5分と経たぬ内に あれそうじゃないか!?ってヒロシが言うから車止めたらまさにそれ、共に汗を流したオジサン達MMコンビが今も一緒に仕事中。

お腹はLLコンビだけど・・・

そうか宮古島で頑張ってるか!って大きなお腹から大きな声出して言っては懐かしんでくれて、早く言ってくれたら一緒に飲めたのに!ってヒロシに言ったら ワンだって今朝電話もらったのによ!って確かに悪いのは僕なのです。

そんなお二人さんとお別れしたらメグミさんが行きたがってたお店でランチを、だけどさっき社長に振る舞われた料理で結構満たされてるから、せっかくだしと食べたけどもうお腹パンパンはち切れそうだね。ではここでようやく登場タプーちゃん、ここまでずっと島一番の山道に揺られっぱなしだったからハウスから出た瞬間ダッシュしまくったり僕らにアタックしてきたり。だけどなぜだかヒロシの方には全然行かず、空気のように無視されまくりで両手広げたまま固まっては苦笑いのヒロシなのでした。ではそろそろ行きますか、帰りもまた同じ山道を本当によく毎日通ってたよなあとつくづく思いながら車走らせて、待ち合わせたバス停までやって来たら 頑張れよ、今度は宮古に来いよ!って声掛けここでお別れです。

今日はまだまだ行くところがあって、電話したら 今ならいるからおいでおいで!ってことでひと山越えたら下り坂の向こうに、いつもプキちゃんとお散歩したり泳いだりした根瀬部の浜が見えてきて・・・

いい景色!

ここで車止めて散策したい気持ちをグッと堪えまた後でとトンネル抜けたら、やって来たのはハルユキ兄タカヨ姉の待つお家です。

まあお家っていうか車エビの養殖場っていうか、ひとまずある人へのお土産をと車エビを贈る段取りしたら、作業の手を止めおしゃべり楽しんでます。そしたら水を抜いた生け簀で作業するスタッフの中に懐かしい顔が、いや懐かしいっていうか顔見た瞬間メグミさんと二人揃って笑っちゃったからね、どうしたマサシそんなにポッチャリして!って。あの頃はまだ二十歳過ぎでちっちゃくてすばしっこくて可愛かったマサシも結婚して子供3人30半ばのお父さん、今でも走るのは速いんだ!って言葉もまた虚しく響いて笑っちゃう微笑ましい姿に思わず 12年ぶりに来てマサシが一番変わったよ!って不名誉な第一位の称号を与えてしまったからね。

せっかくだから写真を一枚撮ってみたけど、一段低い生け簀の中にいるのを利用して・・・

お腹は写らぬよう撮ってみたよ!

明日はまた朝来れる!?って最終日はお昼過ぎの飛行機だからまあなんとか段取りつけられるけど何って聞いたら、お土産渡そうと思ってるから!って言葉に 来る来る!ってまあ軽い二人だこと。

それじゃあ今からちょっと行って来るわとお別れしたら、またトンネル抜けて根瀬部の集落へ。今度こそと車止めたらタプーちゃんも一緒に降りて、ここからは懐かしき集落内を散策して回ろうかと。

なにげなくそして懐かしい景色!

この角曲がった奥が確かあの人のお家だったよねって、そうそうこの川でウナギ突いたり手長エビ取ったりしたよなあって、この先にイノシシの檻があったけどなくなってるねって、当時の記憶や想い出を振り返りながらの散策はなんだか帰省以上に帰省感があって、そんな景色を眺めながらのんびり歩いてるとワンコに遭遇ワンワン吠えられて、家の人が出てきたらマサカズ兄昨夜はどうも!ってマサカズ兄には当時買ったボートを運んでもらったりお世話になったしちょっとおしゃべり楽しんだら、その奥ショウヘイ兄のお家を訪ねてみることに。

ヒロヤス兄とかスエアキ兄とかカラオケ大会でいろんな人の顔を見れたけど、当時青壮年団で一番お世話になっていたショウヘイ兄には会えなかったのでピンポン鳴らしてみたら、残念ながら山へ出掛けてるということで奥さまとおしゃべりしてはよろしくお伝えくださいと。

そこからは道路を渡っていつも遊んだ浜へ、ずっとメグミさんが違和感あるって言ってた理由が分かって僕らがいた頃より道路から浜に降りるところの波除けが50センチくらい高くなっていて集落内から海が見えなくなってたんだね。確かに当時はみんなここに腰掛けておしゃべり楽しんだりしていたけど今じゃそれも無理、だけど理由を聞いたら数年前の台風で大波が集落の中まで押し寄せかなりの被害が出たんだそうな。そんなわけで入り口は変わったけど根瀬部の浜は変わらぬ景色のまま、当時プキちゃん連れてお散歩していた砂浜を・・・

抱っこはしないよタプーちゃん!

ではそろそろ行きますか、昨夜カラオケ大会の時隣のオバアに会って 明日家に遊びにいらっしゃい!って誘われてたので訪ねてみることに。あ~いらっしゃい私がいない間に来たのかと思ってたの!って嬉しそうな笑顔で迎えてくれて、まあまあ上がって上がってと中に通されました。昨夜の公民館も底冷えっていうか本当に寒かったけどやっぱり宮古より全然寒いから、オバアのお家もコタツにホットカーペットで暖をとっていて、ほっこりしながら出してくれたお茶とそれからイカ味噌をいただきつつおしゃべり楽しんでます。

あの頃は毎日のようにバッタンバッタン大島紬を織る機織りの音が響くお家だったけど、足を悪くして去年でやめたんだということで織り機も手放したそう。私も来年80だからね・・・って言うんだけどまだまだ若い、っていうか逆に当時はまだ60代だったんだね。あの頃と全然変わらないよ!って言いながら逆に当時からもう80近いかと思ってたとは言えない失礼極まりない僕なのです。

では最後に一枚・・・

いつまでもお元気で!

また会いに来るからねって声掛けたらお外に出て、見送ってくれるっていうんだけどその前にちょっと見ておきたいと細い路地をもう少し奥へ。一軒隣りに何があるといえばもちろん僕らが住んでいた家で、今は別の人が住んでるということだけど留守のようなのでちょっと外から眺めては、当時と変わらぬ姿にここに明かりを灯し僕ら2人と1匹住んでたんだねと物思いに耽ってみたり。

懐かしき我が家です!

本当はもっとゆっくり色々見て回りたかったけどすっかり日も暮れ辺りも暗くなってきたから行かねばと、表通りに出てオバアとお別れしたら、ちょうど仕事を終え山から下りてきたタクちゃんの軽トラがやって来て 今から晩飯行く!?ってことで一旦帰って迎えに来てくれることに。

軽トラだし まさか荷台に!?って聞いたら3人乗れるから大丈夫と、なのでホテルの前で待ってたら確かに3人乗れる車でやって来た。旅の始まりは那覇で焼き鳥からだったけど最後の夜もまた焼き鳥で締める事となり、タクちゃんの運転でお店までやって来ましたが・・・

こちら3人乗りの愛車です!

農業青年タクちゃんなので軽トラともう1台でっかいトラック持っていて、生ビールとウーロン茶で乾杯したらまた色々とおしゃべりしては飲んで、最後は農業について熱く語ったら奄美大島特産のタンカンを無農薬で作ってるタクちゃんなので 時期になったら送ってね!って美味しいタンカン楽しみにしております。

せっかくだし夜の街を歩いて帰るからとお店の前でタクちゃん見送ったら、最後の夜だしもうちょっとだけと二人で飲んでは色々語り合って、タプーちゃんの待つホテルの部屋にフラフラとした足取りで帰るのでした。

今日もたっぷり遊んだね!