旅行2日目の朝は雨も上がっていい天気のはず、なぜにはずって言葉を使うかと言えばまだ夜も明けぬ5時起きだから。都会の夜空は星も見えず晴れてるのかどうかもホテルの小さな窓からは分かりにくいけど、ひとまず雨は大丈夫そうだし一安心。

バタバタと準備したらお願いしていたタクシーの時間にギリギリ間に合いまだ夜も明けぬ内にチェックアウトですが、朝食の時間前にチェックアウトと聞いて有り難いことにホテルでお弁当用意してくれていましたありがとう。

5分ほどで乗り場に到着したら、まだ時間に余裕があるのでひとまずハウスに入りっぱなしのタプーちゃんを出してあげてちょっとだけお散歩しますか。

今からこれに乗るんだよ!

というわけで今回旅の目的は奄美大島なんだけど、せっかくだから与論島にも行ってみたい!というメグミさんのリクエストで今日はこれから早朝のフェリーに乗って与論島を目指します。波の高さ3mにうねりを伴うとか言われたらビビッちゃうけどアネロン飲んだから大丈夫か、だけどまだ二人してお酒残ってるし初日から飲み過ぎたなって思いながら、乗船の時間になったらまずは最初の関門長くて急な階段を20キロオーバーのスーツケース持って上がるのに一苦労。

タプーちゃんをペット部屋に入れたら暫しのお別れだけど、それにしても那覇の街は宮古と全然違ってちょっと歩いただけでタプーちゃん足の裏真っ黒大変だったね。ひとまず落ち着いたら目覚めのコーヒー飲んで、船が動き出したら上の階のデッキに出ては景色を眺めると、ようやく夜が明け那覇の街並みが浮かび上がり・・・

与論目指して出航です!

では目覚めのコーヒー飲んだところだけどやっぱり眠いねってことになり、ひとまず二等の雑魚寝部屋に転がったら、目覚めてちょっと遅めの朝食は窓際のテーブルで海を眺めながらホテルのテイクアウトグルメをいただきますか。

ちょっとオシャレやん、「遅めの朝食は窓際のテーブルで海を眺めながらホテルのテイクアウトグルメを・・・」ってイメージ的にはなかなか素敵な感じだけど、まあ実際のところは・・・

笑っちゃってるし!

ホテルのテイクアウトグルメはお茶碗2杯分はあろうかというご飯をパンパンに詰めてあって、いかにも沖縄って感じガテン系の弁当で重い重いし絶対食べきれないし、サンドイッチとかだと思ったら・・・って受け取ったときの重さで大体予想はついてたけどね。

ここまでずっと沖縄本島を横に走ってたフェリーだったけど、それまでも波とうねりで結構揺れてたのが横に島影がなくなったらさらに揺れが激しくなって、気がついたらメグミさん三度寝突入してると思ったら船酔いでフーフー辛そうです。
なのでせっかく与論島が見えてきたのに起きれないから僕ひとりで最上階のデッキに出たら、宮古っぽい平らな島を境界に上も下も・・・

青一色!

重い重いスーツケースとタプーちゃんを抱えてフェリーを降りたら今日からお世話になる民宿のお父さんお母さんが迎えてくれて、景色を楽しみながら宿を目指して出発です。と思ったら走り出してすぐに 与論にはカメが2匹いるのを知ってるか!?と仰るのでもちろん存じ上げませんと。そしたら車を止め言われるままに海をバックに並んだら僕のカメラで写真撮ってくれるんだけど、なんだかゴチャゴチャいじってるなと不安に思っていたら・・・

真っ白ですよ!

後で気付いたら案の定設定いじっていてISO6400ってそりゃあ真っ白にもなるよね。ちなみにカメは僕らの背後にある岩のことでした。
宮古よりさらにちっちゃい街を抜け、サトウキビ畑が広がる景色を眺めながらしばらく走ると民宿に到着です。

今日からお世話になります!

ひとまずお茶いただいたら 黒糖とか珍しくないよね!?って宮古から来た僕らにいつもと勝手が違うねってお母さんなので、先日も黒糖作りしたんですよ!って言っては笑ってます。

では張り切って出発しますかということで、レンタカー借りようかレンタサイクルにしようか色々考えたり事前にタプーちゃん自転車と一緒に走る練習してみたりしたんだけど、残念ながら上手くいかなかったのでならばと今回はバスと徒歩で島を楽しむことに。

すぐ近くのバス停まで歩いたら、事前練習の成果を発揮してよということで・・・

これでバッチリ!

バスの中でも静かにお利口さんしてくれていて、宮古でも乗ったことのないバスは宮古のバスよりのんびりゆっくり島の道を進み、僕らの他に乗客3人も乗っててビックリだったり。メグミさんが事前に調べて2日間乗り放題券があるってことで降りるとき運転手さんに言ったら 今は持ってないから券は明日渡すよ!ってひとまず支払いは明日でいいよと今日のところは無銭乗車に、こんな適当な感じもまた島っぽいよね。

バスを降りたらタプーちゃんを先頭に元気いっぱい歩き出しては与論島の景色を楽しみながら海を目指してるんだけど、タプーちゃんは気付いているんでしょうか・・・

いつもの散歩道じゃないことに!

もうね、僕らでさえ思わず 一緒やん!って言っちゃうくらいに同じ景色、サトウキビ畑が広がり山のない平坦な島には遠くに風車も回っていて、海の色もすぐ手前ヤンバルの海とは全然違ってやっぱり宮古っぽいブルーの海なのです。唯一違うのは宮古の箱みたいなコンクリートの家はほとんどなくて、トタン屋根のお家が多いのはやっぱり奄美諸島なんだなって感じたり。

そしてこんなところまで似るのかと思いながら、最初に着いたビーチは前浜海岸って。ここでは魚釣りしてるオジサンに声かけたら 今日はダメだよ!って本命の魚は釣れていないようで。

釣れてないわけじゃないけどね!

そこからは風車を通り過ぎ灯台まで着いたけど、ここでカメラが壊れてちょっと焦ったけどしばらくしてなんとか復活したら、ここからちょっと海を離れて畑の道を歩き、またビーチに出たら・・・

やっぱり宮古っぽい!

こっちの方が前浜って雰囲気のビーチだけど、こちら与論で一番広く一番有名な大金久海岸です。何故に有名かといえば遠く沖合に干潮の時だけ出現する百合ヶ浜があるからね。だけど今日はそんなに引かないし風も強く波も高いから沖にはグラスボートが1艘だけ浮かんでいて、のんびり浜辺を歩いてるとボートが戻ってきたからなんとなく眺めてます。

そしたらボートは砂浜に頭から突っ込んで女性がひとり浜に降り、ショップのオジサンも降りたらカバンをひとつ置いて慌てて戻るんだけど、一歩間に合わず押し寄せる波と風に流されボートは浜に座礁。オジサンひとりで頑張るんだけどすでにプロペラも砂に埋まってるようで全然動かないから、そんな予定ではなかったけど仕方がないとジーパンの裾上げサンダル脱いだら駆け寄って、二人並んでジャブジャブと・・・

無事脱出成功です!

なんとか脱出したら沖のブイに係留してるのを見ながら 百合ヶ浜キレイでした!?って女性とおしゃべりして、どこから来たの!?って聞いたら 石垣島です!って、なので僕らは宮古からって言ってはすごい偶然だねって。石垣から宮古から与論に来たのも偶然なら、島一番の1.5キロは続くビーチに僕ら3人が唯一の観光客だったから本当に凄い偶然だよね。

ボートを沖に留めたオジサンがサーフボードで浜まで帰って来るんだけどその姿がまた面白くて、いつもあんなドキドキ状態でやってるのってハラハラ&笑いながら3人で見ては、またどこかでとお別れしてまだまだ続く砂浜を歩いてはタプーちゃん好みの岩穴があったから、これは突撃しなきゃと潜ったら・・・

アラいい感じ!

その後もビーチの清掃してるオジサン達に声掛けおしゃべりしたり、まだまだ歩いて最後は皆田海岸に。

到着して早々から3時間以上は歩いたでしょうか、帰ったらもう足クタクタでも大満足。お風呂で疲れを癒したらちょうど夕飯の時間となったので、タプーちゃんにはお留守番してもらって食堂の方へ。ちなみにここはワンコOKの宿ではないんだけど、ハウスに入れてテラスに置いておくならいいよということでご厚意に甘えてお世話になった次第。

オフシーズンだから今日も明日も他にお客さんがいないということで、もちろんプキの家みたいに宿のオーナーが一緒に食卓囲むわけじゃないからメグミさんと二人の夕飯です。缶ビールがあるって書いてあったからお願いしたら、あれれこっちしかないね!?ってことで・・・

久々の瓶ビール!

しかもサッポロだし、意外にも与論はオリオン率がそんなに高くないみたい。乾杯してさあ食べようと思ったら箸がない、なのでお母さんに伝えたらハッとした顔で そうそう与論にはお箸がないからね!って笑いながら、そしてようやく食べ始めると今度はお刺身の醤油がない、なのでお母さんに伝えたらハッとした顔で そうそう与論には醤油がないからね!って、何カ月ぶりのお客さんだから段取り忘れちゃったね!って冗談言っては笑いながら、島の魚や野菜を使った美味しい料理をいただいてます。

そしてひとしきり食べ終わった頃合いを狙っていたかお父さんが張り切って登場したら、今夜は飲むぞ!って片手に与論のお酒島有泉と、もう片方の手になぜだか宮古のお酒菊之露。黒糖焼酎と泡盛の違いはあるけど与論と宮古はまた似たところがあって、宮古はオトーリがあるように与論には与論献奉ってのがありまして、まずはお父さんがレクチャーしながら回してくれたら 次はご主人の番だから!ってことで・・・

初めてのようないつも通りのような!?

お父さんから島の歴史だったり文化風習だったりいろんなお話聞いたりしつつ、与論献奉の後は乾杯して楽しく飲んで、先日旅のお供にとシホちゃんから頂いたお菓子をツマミに楽しい夜を。

上機嫌なお父さんですがこれがいつものことなのかそろそろという頃合いでお母さんが登場したら、ひとまず一緒に楽しんで・・・

これにて終了強制連行されちゃいました!

プキの家だとここでもう日付が変わってるってパターンだけど、与論の夜は早いのかまだ10時とかですけどさすがに疲れたし飲み過ぎたから、お部屋に戻ったら二人揃って知らぬ間に倒れていたようで。

いろんなものが似ている島だから旅行気分があるようなないような、あやふやな感じではあるけれど・・・

楽しいってことだけは間違いなし!