昨夜から降り出した雨は夜中も降ったり止んだり繰り返したようで、目覚めたらメグミさんが準備してる間にタプーちゃんのお散歩はカッパ着せてちょっとだけ歩かせて、8時になったら宿で食べる最後の食事をテレビで流れる朝ドラ見ながら頂きましょう。

和洋折衷な朝食でした!

この辺りから本格的に雨の天気となってきたから、食事の後行けそうだったら近くのビーチまでお散歩しようと思ってたけど食堂とお部屋の往復でも大変な状態だからもちろん行けません。

お父さんが早めに出発するかと声掛けてくれてたのでのんびりと準備して、ではここでお別れ お世話になりました!ってお母さんと言葉を交わしたら、お父さんの運転する車は一昨日来た道を港まで。とはならずちょっと時間があるから色々見ながら行こうって言ってくれて、あっちのビーチこっちのビーチと・・・

ありがとう!

結局昨日と一昨日歩いたのと合わせて、ほぼ島一周見て回ったことになるのかな。
港に着いたらタプーちゃん全然歩かせてあげられてなかったし今日はこの後奄美大島に着くまでハウスに入りっぱなしになっちゃうから、地面の濡れてないとこ選んで歩いてもらっては、フェリーを待つ人達や港のオジサン達に愛想振りまいたりして。

ではフェリーもやって来たしプチお散歩もここまで、最後に喉を潤しなさいということで・・・

もうそこまで来てるからね!

ではいよいよ別れの時、ありがとうございますと握手したら昨夜言ってた通りあるものをひとつずつ手渡され、来たとき同様重い重いスーツケースとタプーちゃん持って階段上がったら、ひとまず手続き済ませタプーちゃんをペット部屋に入れてデッキに出ますか。

宿のお見送りとか色々いたけどすでにそこに残ってるのは港湾作業員の人達の他にはお父さんひとりで、いよいよ出航というタイミングでお父さんが指笛鳴らすと僕らさっき手渡されたものを思いっきり投げて、人生初のテープ投げを・・・

届くのか!?

今日も結構な北風が吹き荒れた天気なもんだからメグミさんのテープは下の階へと逆戻り、僕のは途中で切れちゃって結局お父さんの手にはもう片方の先が届くことはなく、ヒラヒラと風に舞う二色のテープを握りしめ・・・

イメージとは違うけど構わん構わん!

船の別れってこうだよね・・・って車や電車や飛行機とは違う余韻というか切なさというか、見えなくなるまで手を振る豆粒みたいにちっちゃいお父さんを見ながら思い、最後はゴミにならぬよう糸巻き巻きの要領で紙テープ回収したら、ここから夜の到着まではのんびりしたりネットは繋がらないけどパソコンに向かったり。

出航して2時間くらいで次なる島沖永良部に到着したら僕ら降りるわけじゃないからデッキから眺めてたんだけど、さっき与論の港で積まれたブタさん達が、ブタさん達が・・・

ここで降ろされどうなるの!?

そんな姿を見届けたらちょっと休憩お昼寝タイムに突入したり、奄美でも全力で遊べるように体休めてます。

そして次なる島は徳之島、もう日が傾き始めてるとはいえ船は北上を続けてるから海の色も島ごとに変わってきて、沖永良部までの青い海から徐々に奄美っぽい色合いに変わってきてる感じがします。それにさっきまでの珊瑚礁の島とは違って、雲に隠れるくらいの・・・

山だってあるし!

ここでもまたデッキに出て景色を眺めるんだけど、日が傾いてきたせいかそれとも北上してきたからか、はたまたその両方か、急に寒くなって 早く中に入ろう!って逃げちゃうくらい。
そんな感じなのでタプーちゃんは大丈夫かなと見に行ってみると、暗闇に浮かび上がるその姿は・・・

恨めしや~!?

やっぱり寂しいようでハウスのドア開けたらガシッとしがみついて離れなくて、だけどもうちょっとの辛抱だからと我慢してもらってペットルームのドアを閉めます。

なかなかこういう船旅ってのも出来ることじゃないし、奄美に着く時間も遅いし今日は車の運転もないから船で窓から海の景色を眺めつつ飲むってのをひとつの楽しみにしていたんだけど、なので与論出る前にちょっと買い出しとかしてきたんだけど、そろそろいい時間じゃないと思ったらなんだか聞こえてくるのは風の音、ではなく気がついたらメグミさんまたしても船酔いでフーフー辛そうです。

なので計画は断念僕はひとりプシュッと缶ビール開けては窓の外を眺め、そうこうしてる内に奄美大島にそろそろ到着の時間。すっかり日も落ち真っ暗な中、デッキに出て外を眺めると・・・

懐かしき名瀬の街灯り!

船が接岸するとこれが最後と頑張って荷物とタプーちゃん担いで船から降りると、奄美らしいといえば奄美らしい、冷たい雨が落ちる船着き場です。なのでホテルまですぐなんだけどタクシー乗って車窓からの景色を眺めては、懐かしい・・・っていうかここはどこ!?って懐かしいって言いたかったのに今どこを走ってるのかも分からないような感じ。よくよく考えたら島に暮らしていて船に乗るってことはなかったから、フェリーターミナルなんて島を離れる友達の見送りで1回来ただけかも。

そんなわけで12年ぶりの奄美再上陸は、連続で船酔いメグミさんなのでホテルに着いたら明日からに備えてゆっくり休む夜となりました。

復活して明日から楽しまなきゃ!