今日の予報はあいにくの曇り時々雨。そんな予報の通りどんよりとした雲に覆われた空を見ながらみんな揃って朝のお散歩に。だけど海まで行ったら少しずつ晴れ間が広がってきて、なんとか大丈夫そうな雰囲気に。

ヨウヘイくんイクエさんは今回の宮古旅行のメインイベント、鍾乳洞ツアーに行って来ます!ということでお迎えが来たら張り切って出発。そしてシホさんは、観光ガイドに出発ですよ!

リクエストは初シュノーケルに挑戦してみたいということと、東平安名崎と結局昨日行けなかった大神島に行ってみたいというなかなかハードな内容となっております。

では張り切って出発しましょう。まずはダートコースを不必要に激しいドライビングで演出しながら初っぱなから盛り上がりつつ、やって来たのは砂山ビーチ。昨日来たときは雨が降ってきたから駐車場で引き返したということだったので、ならばということで来てみました。

裸足で車を降りたらそこからなぜだか全力で猛ダッシュ。足には自信ありだったシホさんを一瞬にして置き去りにする僕の加速に、あっけなく敗北宣言です。だけど頂上からの下り坂で再チャレンジ、真っ白な砂の坂を重力と勇気にまかせて突っ走りますが、またしても僕の圧勝だったね。

そんなわけで汗ダラダラでビーチに辿り着いたら岩の下で涼みましょう。

いい感じだね!

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ようやく観光っぽくなってきたね。大神島行きのフェリーが出る島尻漁港目指して車を走らせていると、集落の小さな公園にあるものを発見。特に何ってわけではないんだけど、シホさんが反応するのでせっかくだしちょっと寄り道してみましたが・・・

観光っぽくなくない!?

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子供の頃以来だというブランコに満面の笑みを浮かべるシホさん。だけど全然宮古関係ないじゃんというなかれ、おもいっきり漕いだ先に広がる景色がなかなかいい感じだったりするのです。

港に着くともう少し時間に余裕があったから、すぐ横の浜へ行ってみましょう。そこからさらに隣の浜に行けそうな階段があったから行ってみると、途中で行き止まっていてその先に人がひとり通れるかどうかって感じの岩の穴が。

ヒロユキさんが行ったら私も行きますよ!なんだかさっきからライバル心燃やしちゃってるシホさんの挑戦を受ける形で僕が先に、そしてシホさんも・・・

ガンバレ~!

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またしても汗だくになりながら、そろそろ時間ってことで港へと向かいます。そしてフェリーに乗り込もうとしたらちょうどタダシさんがやって来て箱メガネを持ってたから、借りてっていい!? これでシホさんに熱帯魚を見せてあげられるね。

心地よい潮風を受けながらフェリーで15分、念願の大神島に上陸です。持ってきたお茶で乾杯したら、そこから海沿いの道を歩いて行きます。しばらく行くと海へと降りる階段の先に熱帯魚が群れてるではないですか。スゴイスゴイ!と興奮を隠しきれないシホさん、先に降りていく僕の後をついて階段を降りていったら・・・・ズッテ~ン!

おもいっきり転けて尻餅ついちゃって、何でこんなにツルツルなのにヒロユキさん平気なの!?って、そりゃあ慣れてるからね。だけどそんな痛い思いして降りてきた甲斐はあったね、金魚すくいか!?っていうくらい手の届きそうな近さにいっぱいいっぱい群れていて、箱メガネもあんまり意味がないほどです。

そこからさらに先へ進むと途中で道がなくなってます。大神島には島を一周する道はなく、港から右へ行っても左へ行っても途中で道路が行き止まりになってるんですね。だけど今日は大潮、2時間後には干潮を迎える海はすでに潮が引き始めていてこいつはいいぞってことで 歩いて行っちゃうか!

そんなわけでジャバジャバと珊瑚礁のリーフを冒険しましょう。しばらく進むと一切の人工物がなくなり、視界いっぱいの水平線にまたしても スゴイスゴイ!とシホさん大感激。

たまんないね~!

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リーフの先まで行こうとして、だけど意外に水深があって断念したり、波に削られて大きな口を開けたような岩に見とれたり、ヒトデやウニや貝やカニを観察したりしながら歩いてると、ようやく反対側の道路が見えてきました。

だけど道路に上がる階段の手前が深くなっていて行けそうにないので、仕方なく背丈よりちょっと高い段差をよじ登ることに。まずは僕から難なく這い上がると次はシホさんの番だけど、どうにもこうにも自分の身体を持ち上げることが出来ず、仕方がないので僕が引っ張ってあげましょうということで MAX40㎏までなら持ち上げれるから! だったら無理~っ!!というわけで残念ながら引き上げてあげる事は出来ず、ちょっと先の段差の少ないところから自力で上がったら思わずガッツポーズのシホさんなのでした。

しばらく道を歩いたらまたジャブジャブと浅い浜辺を歩いてると こいつはラッキー!イソギンチャクに群れるニモを発見。そこからしばらく進むとゴールの港が見えてきました。する事見るもの初めてのことが一杯詰まった大神島一周の旅も、そろそろ終了の時がやって来ました。時計を見れば12時50分を過ぎたところ、計ったようにフェリーの時間ピッタリで、さすがヒロユキさんスゴイ!って言われながらフェリー乗り場へ。だけどもう5分後には出航の時間なのに、そこにフェリーはなく人っ子ひとりおりません。

これはもしや・・・恐る恐る時刻表を見てみると、やっぱり!!13時発は大神島に向かう便、大神発は12時に出航済みで次の便は・・・・15時ですか!?

それがあまりにもショックだったか、次の瞬間シホさんのお腹がグルグルグルグル~!って、女の子だからカバンにお菓子くらい入ってたりするんじゃないって言ったらガムしかないっていうし・・・

とりあえず気持ちを落ち着けようと、温くなってるけど持っていたお茶を流し込んだら ブハッ!歩いてる間に海水が入ったみたい、とんでもなくしょっぱいお茶になっていてもう踏んだり蹴ったりです。公園に行って砂と汗でベトベトの手足や顔を洗い、東屋の影で日焼け止めを塗り直したりしながら心を落ち着かせこれからどうするか考えながら、本当に食べ物がないなんて状況に追い込まれることってないよね!って言いながら二人して妙に笑いが込み上げてくるのでした。

だけどお腹はもう限界越えていて、唯一の望み、島に一軒だけある商店を探してみようってことで歩き出しました。集落の中、民家の軒下に置いてあったクーラーボックスを思わず開けてしまいそうになる衝動を抑えながら、ようやく久貝商店のボロボロの看板を発見。全くヤル気と人の気配を感じさせないお店ではありますが、誰か居てちょうだい、何か食べるものあってちょうだいと願いつつ網戸の扉を開けると、そこには椅子に腰掛けたオバアとお菓子やカップ麺が並んだ棚が。

ヤッタヤッタ~!オバアもビックリするような僕らの歓声、そしてオバアに今までのいきさつを話し、オバアお湯をもらえるかい!?ってことでお湯を沸かしてもらってシホさんはチキンラーメン、僕は金ちゃんヌードルを。すると奥にある和室の扇風機のスイッチを入れ、ここで食べればいいさ!とオバア。テーブルにはカップ麺と冷え冷えペットボトルのさんぴん茶。待ち遠しくもワクワクしながら待つこと3分、するとオバアが これも食べなさい!と赤飯を。

有り難く頂戴します!

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こんなにカップ麺が美味しいなんて、こんなにカップ麺と赤飯が合うなんて、感謝の気持ち一杯で食べていると、さらに魚の煮付けとひじきの煮物を持ってきてくれたオバア。いろんな話を聞かせてもらいながら、美味しく心温まるスペシャルなランチタイムを。

とびっきり豪華ではない、決してグルメでもない、だけど本当の贅沢ってこういう事なのかもしれないね。僕がそう思うくらいだからきっと都会暮らしのシホさんはもっと強く感じていることでしょう。

食べ終わったらもちろん・・・

一宿一飯の恩義!?

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では名残惜しいではあるけれど、次のフェリーの時間が迫ってきたからそろそろ行かねばということで、最後にオバアと一緒に記念の一枚を。

オバアありがとね!

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また絶対会いに来ますね!そう言いながら握手したら、手を振るオバアに見送られながらお店を後にするのでした。

お店に入る看板の角を曲がり港へ下る道へ出たところでついに堪えきれなくなっちゃって、ブワッと涙が溢れ出し泣きじゃくるシホさん。とっても贅沢なお昼ご飯だったけど、満たされたのはお腹よりも心だったようで。

いい経験をしたね、また一緒に会いに行こうね!

結局東平安名崎も行けずシュノーケルも出来なくてリクエストには応えてあげられなかったけど、それ以上に価値のある一日だったねと大満足かと思ったら、なんだか未練タラタラのシホさん。なのでフェリーを降りたら真っ直ぐ東平安名崎へ、そしてそこからすぐ横のビーチでシュノーケルを。

お魚いっぱいだったね!

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大きなウミガメがいたのに気付けなかったのは残念だったけど、またニモも見れたしサンゴや熱帯魚の群を間近で見たり岩の割れ目を通ったり、時間は少しだったけど初シュノーケルを満喫できてまたしても スゴイスゴイ!と感激しまくりのシホさんなのでした。

結局予報は大外れで一日中快晴だった今日の宮古島。だけど海から上がったらポツポツと降り出し車に辿り着く頃には土砂降りに。かなり遅くなっちゃったから急いで帰ると、こちらも念願の鍾乳洞を満喫してきた笑顔がふたつ。

だけど笑顔の理由は鍾乳洞だけではなかったようで、いいの買っちゃいましたよ!というわけで、ヨウヘイくん三線買っちゃったのでした。代引きで送ってもらったから現物はないんですということで見れないのは残念だけど、また今夜も嬉しそうな笑顔で三線を弾くヨウヘイくん。

プキちゃんも喜びの舞いですか!?

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みんなで真っ赤に日焼けした顔を腕を足を見せ合いながら、それぞれに楽しかった今日一日の報告をしつつ楽しくお酒を飲んでますが、さすがに激走してブランコして岩場を歩き海を歩き腹ペコで倒れそうになり感激に涙しシュノーケルしてと、心身共に激動の一日だったから・・・

もういつ倒れてもおかしくないですよ~!