プキ日記

島を走ってゴールはテープで盛大に!?

今朝はなかなか起きるの辛い朝も目覚ましとキュンキュン呼んでるタプーちゃんのコラボで目覚めたら、まずは足湯で残った疲れを取ってます。

そしてタプーちゃんのお散歩ついでに朝食は昨日買ったパン屋さんの隣にサンドイッチ屋さんがあったからメグミさんが買ってきてくれて、ではタプーちゃんも一緒に、いやタプーちゃんの入ってるハウスをテーブル代わりに・・・

いただきます!

あの頃が懐かしいビクトリーのサンドイッチ風のボリュームたっぷりサンドに満足したら、さあ昨日は島の北側見て回ったから今日は南側ということで張り切って出発です。

レンタカーに乗り込みまずは街の景色を楽しみながら最初に向かうはコンビニです。コンビニといってもみんなが知ってるようなお店は島にはなく地元ローカルなお店ばっかりで、でも買いたいものが買えればなんの問題もなし、今週分のジャンプをゲットしたらこれで一安心とまた車を走らせ街を抜けます。

本当はジャングルの景色を楽しみに金作原原生林に行きたかったんだけど、地面ぬかるんでるしいつものバモスじゃないから無茶は出来ないと諦めて、でもそんなときはトンネルの脇から続く旧道に出ればプチジャングル体験出来るの知ってるから、今はもうほとんど誰も使わない山道を突き進むと・・・

これぞ奄美って景色が迎えてくれます!

そんな懐かしい景色の中に僕らの知らないものが2つ。ひとつは数年前に奄美大島を襲った豪雨災害以降発生し続けているという土砂崩れの跡で、あっちの山にもこっちの山にも崩れた痕跡が残っていて今も尚片側通行だったり次の災害に備えて土嚢が積まれていたり痛々しい光景が広がってること。そしてもうひとつは緑の山に立ち枯れた木がたくさんあることで、それは全てリュウキュマツで原因は松くい虫による被害だそうな。なので道路沿いには倒木注意の看板があっちにもこっちにも立っていて、広がる山の景色も違う場所に来たような感じ。

そんなわけで山道をドライブ楽しみながら途中で滝を発見したり昔の小さなトンネルを通ったり島を南へ下っていって、眼下に海が見えたらクネクネした道を下ってそろそろひと休みとやって来たのは住用のマングローブ。プキちゃんともここで遊んだり走り回ったりしたよねと懐かしく思い出しながら、まだ地面がぬかるんでるからタプーちゃん歩く場所を選んでもらったり抱っこしたりでお散歩です。

そして展望台へと続く階段にやって来たら、元気いっぱい一気に駆け上がり・・・

いい景色!

奄美のマングローブは西表島に次いで二番目の規模だから、宮古のマングローブに見慣れた目にはスケール感が違うなあと感じちゃいますね。遠くにマングローブツアーのカヤックがゆっくり進む姿を眺めながら自然の景色と美味しい空気と緑の匂いを全身に浴びたら、まだ南の端っこまではまだまだだから張り切って行きますか。

延々山道走ってようやく古仁屋に到着したらもうお昼過ぎ、なのでランチをと思うんだけどこの辺りで何があるのか全然知らないから、こんな時は地元の人に聞けとお魚食べたいし港で網の繕いしてる漁師のオジサン達に話しかけると、この辺は魚は獲れるけどあんまりそういう店はないんだなあ!ってそんなことってあるのかい。それでもなんとか答えは出たようでお店の場所を教えてもらったら、スナックみたいで怪しいけど赤いお店だからすぐ分かるよ!って、そして やってなかったら刺身だったら食わしてやるよ!って言ってくれて、お礼を言ってお別れしたら言われたとおりに車走らせるとあったあった、確かに赤くて怪しげな佇まい・・・

カレーがイチオシっぽいし!?

まあ自分達で探していたら絶対スルーしてるよねって言いながら、でもせっかく教えてくれたし入ってみたらスナックっていうかライブバーみたいな感じで、カウンターの壁には黒糖焼酎と洋酒がずらりと並び反対側にはステージがあってドラムやギターが。さっきの漁師さん達の風貌からは想像できないお店だけど、注文した海鮮丼と角煮丼はどっちも美味しかったからね。ありがとね!

食事の後はそのまま古仁屋の街をブラブラと散策し、当時はこうやって歩くこともなかったもんね!って言いながらローカルな田舎の商店を覗いたりして楽しんで。

ではせっかくここまで来たし端っこまで行っちゃうかということで、懐かしい加計呂麻島を右手に海岸沿いを走って東の端っこヤドリ浜へ。だけど僕らもう限界、何が限界って美しいビーチに早く行きたくて我慢できないとかそういうことじゃなく、もう眠くて眠くて我慢ならぬとそのままシート倒して40分ほどお昼寝タイムに突入です。そしてこちら違う意味で限界タプーちゃんにいい加減出ようよと起こされたら、日射しが出たり雲に隠れたりの浜をお散歩楽しんでますが、あっちでもお散歩楽しんでるワンちゃんがいて近付いてきたら・・・

どうなのどうなの!?

互いに興味津々顔会わせるんだけど、とにかくワンワン吠えられっぱなしのタプーちゃんなのでこれは大変と互いに反対側に引っ張られて行くのです。

そこからまた古仁屋の街に戻ったらメグミさんがジェラートのお店に行きたいってことで車走らせながら探すんだけど全然見つからず、最終的には見つけたんだけどわざわざ見つけにくいようにそうしたのか花屋さんの奥がジェラート屋さんという不思議な作りのお店でした。

ちょっと寒いけど海辺で加計呂麻行きのフェリー眺めながら食べたらさあ頑張って帰りますかということで、さすがに疲れたのでここからは運転手交代してもらって名瀬の街を目指します。そして来る途中で行きたかったのに通り過ぎちゃった場所があったから帰りに寄ろうと思ってたらまた通り過ぎて、なので引き返してやって来たのはこちら・・・

奄美らしい海と山!

瀬戸内から加計呂麻の雄大な風景を見下ろす高台から望む景色は雲がなく夕日が出てくれたら最高だったけど、それもまた奄美っぽいというかなんというか曇りや雨の多い奄美らしい色合いということで。

でものんびりとはしてられない、今夜はある場所へ行かねばならぬので急がなきゃと車走らせます。なにげに名瀬の街は宮古よりも渋滞するから結構焦りながら、なんとか裏道使って街を抜けてすでに真っ暗だけど懐かしい道を懐かしい場所目指して急ぎます。

そしてやって来たのはこちら・・・

暗闇の中に人の気配が! 

このサイズの建物があってその手前には屋寝付きの土俵があって、もう何も言わずともお分かりでしょうがここは公民館、僕らが当時住んでいた根瀬部集落の公民館にやってまいりました。ちなみに奄美では公民館と土俵はセットみたいなものなのです。

僕らの帰省に合わせたというわけではないんだろうけど、ちょうどのタイミングで今夜ここで集落のカラオケ大会があるからと誘ってもらったのでやって来たのです。もしこれがなかったら僕らに合わせて青壮年団の忘年会をしようと考えてくれていたみたい、本当に有り難いことです。

ドアを開け公民館に入るとあっちにもこっちにも知った顔が並んでいて、12年の時を経て少々白いものやシワが増えた感じだけど、おぉ久しぶり元気にしてたか!ってみんな声かけてくれて一気に懐かしさが込み上げてきます。僕らがいた頃も別のイベントに合わせてカラオケ大会があるにはあったけど、単独開催はこれが初ということらしくステージの上には第1回根瀬部東西対抗カラオケ大会と書かれていて、司会のイッペイ兄が相変わらずの盛り上げっぷりで開会を宣言しています。

変わらぬ光景です!

集落を西と東に分けての対抗戦だから団体賞もあれば個人賞で商品も出るからってことで、張り切って一組目から熱のこもった歌声が響いては拍手と指笛と声援が響いてます。そんな姿を僕は末席から眺めメグミさんは女性陣と一緒に見たりお手伝いしたりして、そして5組目まで終わったところでゲストの歌の後ひと休み。

するとここで司会のイッペイ兄が 今日はもう一組ゲストに懐かしい顔が二人・・・って僕ら前に呼ばれちゃってちょっと照れつつみんなに挨拶したりして。

皆さんお久しぶりです!

12年って言葉にすればただそれだけなんだけどそれはそれは長い年月なわけで、この街には僕らが島を離れた後も何組も人が来ては離れていったりもしてるわけで、もちろん僕らだって懐かしい顔もいれば顔見てようやく思い出したって人もいれば初めての顔もたくさんいるし、時の流れを感じずにはいられないわけで。

そんな中イッペイ兄がマイクを手に 根瀬部を離れて10年以上経ってね、普通は来ないしもう来なくてもいいわけだよ。だけど二人はこうやってずっと思いを持ち続けてまた来てくれて、嬉しいじゃあないですか!その言葉にグッと来たらそのまま深々と頭を下げ、拍手の中また席に戻り後半戦を楽しんでます。

そしてさっき挨拶した時宣言したから有言実行しなければと男はステージに上がりマイクを握るのです。何を宣言したかといえば島にいたときも一度カラオケ歌ったんだけどその時は残念な結果となったから、この12年で成長したってところを見せます!って。そしてその結果・・・

今宵一番の盛り上がりですけど!

いやぁ、本当にみんな喜んでくれて良かったなあ。島の田舎の集落だから過疎化高齢化の波はもちろん押し寄せてきていて、今夜ここに集まったメンバーも平均年齢60は下らないでしょうか。若かりし日の僕は自分の歌いたい曲を歌ってダメダメだったので、すっかり大人に成長した今(あの日もとっくに大人だったけど・・・)みんなが喜んでくれるようにここは演歌でいこうと雪國歌ったら拍手喝采客席から色とりどりの紙テープ持った人が駆け寄っては手渡され、なんだかこんな姿になっちゃってますけど。

そんなわけで西と東の出演者それぞれ10人ずつが歌い終えたらいよいよ集計そして発表となり、第1回根瀬部東西対抗カラオケ大会優勝チームは・・・・5対5の同点引き分けとなりました!ってなんとなく途中からそうなるような気はしていたけれど一応僕も東チームに貢献できたかなと。そして個人賞2人の発表、まずはひとりめは・・・・ヒロユキおめでとう!ってそうですかそうですか、それはそれはありがとう。受賞が嬉しいっていうか記念すべき第1回大会の受賞ということで、また来る日まで僕らのことみんな忘れず憶えてくれるかなというインパクト残せた嬉しさと、もらった商品これどうしようかってのが頭の中を駆けめぐってます。

これにてカラオケ大会は終了ひとまずみんなで片付けしたら、まだ全部は片付けず青壮年団を中心にメンバーが残って二次会がスタートです。

まだまだ歌ってるけどね!

ここからも久々の再会に地元の先輩方といろんなお話して楽しんでは 次は近々餅つき大会があるからおいで!ってそうそう来れはしないんだけど、素敵な時間を過ごさせてもらって僕ら幸せだなあと本当に感謝の気持ちいっぱいの夜となりました。

また必ず会いに来ます!