プキ日記

いつまでもプキと・・・

最初の手術から3年、そして前回の手術から半年が経ち、プキちゃんまたしてもオシリの腫瘍が再発してしまいました。それに近頃少し元気がないみたいだし他に気になる事もあったので、今日は飛行機乗ってお世話になってる動物病院に行かねばと朝からバタバタ準備したらいざ出発。

昨日からの雨で地面も濡れてるし、空港に到着したら屋根の下でちょっとだけ歩かせてあげてます。

プチお散歩だね!

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ではここでメグミさんとはお別れして飛行機に乗り込みますが、トラブルがあってフライトが遅れたのでかなりの時間閉じこめられていたプキは、那覇空港に到着して出てきたらちょっとご機嫌ナナメなのでした。

大変だったね!

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約束の時間ギリギリで病院に到着したら早速検査となりましたが、オシリの腫瘍は今までより奥の方に出来ていて心配だし他にもシコリが出来ているのも気掛かりだし、それから最後に気になっていたプキの症状を話すと先生の表情が一変。

そして血液検査の後に撮ったレントゲン写真を見て先生が一言、やはり肺に転移してますね・・・

いままで皆さんにはオシリにシコリがあるとだけ伝えていましたが、実はプキのオシリに出来ていたのは悪性の腫瘍、つまり癌だったのです。食欲はあるものの先日から咳をするようになり、来間大橋を歩いたときもいつも以上に疲れた様子だったので、何かいつもとは違うと思っていたんだけどまさか肺に転移して心肺機能が弱まっていたなんて。

その時の僕はもう頭の中が真っ白で、だけど先生からの話でとても辛い選択をしなければならぬことに。オシリの腫瘍は放っておけば排便に支障をきたすことになるから早急に切除しなければならないこと、肺の腫瘍は外科的手術で取り除くのは不可能かつもし出来たとしても退院後は寝たきりの状態になるであろうこと、抗がん剤治療は週一回程度の通院が必要であり宮古の動物病院では対応できないこと、そして今の体力で手術と麻酔に耐えられるかそのリスクが少なからずあるということでした。

大切なことなので奥さんとも相談されてくださいということで、夕方再度検査とその結果手術をするならそのまま行うということで病院を後に。とても辛くなんと言えばいいのか分からぬままメグミさんに電話してありのままを話し、だけどもう僕らが何かを選択するなんてことではなく先生がベストと言うことをお願いする他ないわけで、また最終的なことが決まったら連絡するよと電話を切り、夕方までの時間をプキと過ごすことに。海中道路の真ん中にやって来て車を停めたら、プキと一緒に堤防の途中で座り込んで目の前の海を眺めてます。頭の中を駆けめぐるのはプキと出会った日からの楽しかった想い出と、プキとあんな事をしたかった、あそこへ連れていってあげたかったというまだ果たせていないことへの思い。

この後先生がどういう判断をするかは分からないけど恐らくは肺以外の腫瘍を切除する事になるだろうと、そしてもし麻酔から目覚めなかったらこれが最後の姿になるんだという思いと、メグミさんに最期を看取らせてあげることが出来ないという思いとが込み上げてきて、だけど僕の傍らに座るプキは何も知らぬまま大好きな海を目の前に嬉しそうな表情をしていて、そんなプキを強すぎるくらいにギュッと抱きしめたら人目もはばからず大泣きしてしまうのでした。

何も知らぬ笑顔が辛すぎて・・・

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そして夕方約束の時間、事前に聞いていたんだけど今日は大学教授で外科の権威という先生が講義に来られるということで、病院に戻ると先生と教授が揃ってプキの検査を行ってくれることに。その結果オシリの腫瘍は切除可能であること、麻酔や手術の負担にも恐らくは耐えられるであろうということ、そして先生からは もし僕が飼い主だとしてプキの事を考えたらこれが一番じゃないかな ということで、やはり肺以外の腫瘍を切除する手術を行うことに。メグミさんにも電話で確認したら、どうかプキのことをお願いします!と先生にお願いして、最後にプキの頭を撫でて病院を後にするのでした。

手術が終わって麻酔から覚めたら電話をもらう約束をしていたのでそれまでの間、永遠に続くんじゃないかと思えるほどの長い長い時間を過ごし、だけど予定の時間を1時間過ぎても連絡がないので電話するも繋がらず、心配で見に来ると思った以上に大変だったようでちょうど今終わったところということで、特別に手術室に入らせてもらったらまだ麻酔がかかっているものの心臓の鼓動はしっかりしていて、しばらくすると目が覚めて虚ろげながらもこっちを見ているプキの姿に安心したらスーッと全身の力が抜けていくのでした。

まずは無事手術が成功ということで深々と先生に頭を下げ、すぐにメグミさんにも報告を。今夜は病院に預かってもらうので、ぼんやりした表情のプキの頭をまた撫でたら明日迎えに来ますということで病院を後にするのでした。

人間もワンコも生まれたその日から最後の日へのカウントダウン、それは最初からわかっていること。プキに残された時間は残りわずかかもしれませんが、出来る限り同じ時を精一杯に過ごしていきたいと思います。

いつまでもプキと一緒だからね!