さてさてツールド宮古当日の朝がやってきました。本番本気のレースは明日なんだけど、コウジくんの出場するレースは今日行われるサイクリングの部で、だけどサイクリングって響きだけ聞くととってもお気楽な感じですが実際には島一週100キロのレースだから大変です。
そんな朝は気温は高いものの、願いが叶って薄雲かかり柔らかな日射しがとっても自転車日和。12時スタートだけどエントリーもあるしちょっと早めに準備したら、今日はお留守番のケイちゃんに見送られて・・・
張り切って出発です!
トゥリバーをスタートして時計回りに島一週、なのでスタートして30分もしたらプキの家のある狩俣を通過するからそれに合わせてケイちゃん連れてコースにやって来たら、しばらくしてトップの選手が 明日のレースと勘違いしてない!?ってくらい異次元の走りで駆け抜けていくのでした。
それからかなり空いてようやく第2集団が通過して、そこからは次々と選手達が目の前を走り去るのを応援しながら見てるんだけど、本気のレースは明日だしトライアスロンほど沿道の応援も多くはなくて、しかもケイちゃんを抱っこしながらの応援は選手的にかなり嬉しいみたい。みんな笑顔で手を振りながら走っていくその中に、いましたいましたより一層の笑顔で迫ってくる人が。
頑張ってるね!
せっかくだからケイちゃん抱っこして応援してる目の前を、颯爽と駆け抜ける一枚を撮ってやろうとカメラ構える僕。
なのでもちろん連写でパシャパシャ撮ってるんだけど、これだから困るよ犬好きさんは・・・
完全に止まっちゃったよ!
そんなわけで普通に止まって普通にナデナデして普通におしゃべりしてからようやく走り出すその姿を見送ったら、さあさあ僕もコウジくんに負けないように、共に美味しく乾杯できるように石積み作業に戻りますか。
そして夕方日暮れ頃、思ったよりも遅くにコウジくんが帰ってきたので出発するとき言ってたから温泉に入ってきたのかと思ったら、温泉行ったけど休みだった!ってゴール地点からかなり距離があるってのにそれはそれは大変だったね。そんなヘトヘトコウジくんが帰ってきたすぐ後に、本日のお客さんがなかなかのハイテンションで到着です。
何がそんなにハイテンションって、とにかくとにかく・・・
タプーちゃんに会いたかった!
そんな本日のお客さんは、全員初めての宮古旅行だというシオリちゃんとカナちゃんとフミちゃんとメグミちゃん。プキの家をとっても楽しみにしてくれてたってことで、とりあえずはタプーちゃんでつかみはOKのようで。
シオリちゃんはお家でコーギー飼ってるそうで、だからコーギー大好きだし犬好きさんだからタプーちゃんに会いたくて会いたくて毎日日記見ては楽しみにしていたってことで、とにかく抱っこしてた僕の腕からタプーちゃんを奪い取ったらずっとずっと離さないから。
どっちも笑顔だから!
ではとりあえず鼻息荒いメンバーに落ち着いてもらったらお部屋を案内して、もう結構な時間だから早速夕飯の支度したらさあさあ皆さん席についてくださいな。
コウジくんにとっては待ちに待ったこの一杯、そしてみんなはプキの家のご飯を楽しみにして来たんですって事なので、まずはみんなグラスを手に・・・
カンパ~イ!
真っ赤に日焼けしたコウジくんは美味しそうにオリオンを渇いた喉に流し込み、そして女子4人はみんな一口食べるごとにさっきタプーちゃんとご対面した時のあのテンションで 美味しい~!って連呼しちゃってます。旅先で美味しいものを食べられるって本当に幸せなことだけど、一生懸命作った料理を目の前で美味しい美味しい言いながら食べてもらえるってのも、また同じくらいに幸せなことなのですよ。
いっぱい飲んでいっぱいおしゃべりしていっぱい笑ったら、さすがにレースでヘトヘトのコウジくんが早々と限界を迎え先にお部屋で倒れたら、その後まだまだ盛り上がり、今夜はこの後日付が変わるちょっと前に水平線に月が沈むからみんなで見に行ってみようってことになって、真夜中の真っ暗闇へと突撃です。
プキの家は島の端っこド田舎ですから家の明かりも外灯も本当に少なくて、なので真っ暗な道をみんなビビリながらもプキビーチまで。ビーチの入り口はさらに暗く獣道みたいな感じだから僕が守ってあげなきゃと真ん中にポジション取ったら、逆に僕が守られてるような気もするけど気にしない気にしない。ビーチでは水平線の上の三日月がゆらゆらと海面を照らし、見上げれば満天の星空が。なのでその場にみんな寝っ転がったらしばらくは誰も一言も発しないまま星空を眺め、ようやく口を開いたら こんなの初めて! 一生忘れられない想い出だね!ってとっても嬉しそう。帰りはなぜだか僕隊長キャラになっちゃって、みんな隊長に続いて!って僕を先頭に真っ暗闇の道をプキの家へと帰るのでした。
明日は朝日を見に行くんだってことなので・・・
ぜひとも水平線からスッキリ晴れてくださいな!