今朝も昨日と同じく南の島とは思えないくらいの寒い寒い朝となった宮古島。そんな極寒の宮古島に朝一番の飛行機で降り立ったのは、気合い入れて前日の夜から那覇入りして来たバナナさんです。
とりあえずプキの家に到着したらそのまますぐに観光ガイドに出発し、脇目も振らずにやって来たのはこちら・・・
宮古木工芸です!
もうバナナさんとここへ来るのは何回目でしょうか、今日は今日こそは今まで温めてきた想いを遂げるそんな記念すべき日となりそうです。というのも宮古が大好きで三線にはまり今ではサークルに通うほどの熱の入れようで、そしてもう2年くらい前から今回このタイミングで一生物の三線を手に入れるんだと計画して三線貯金していたバナナさん。
いきなり店の番犬に噛まれそうになったりして幸先の悪いスタートでしたが、マサキの案内でお店に入ったらたくさん並んだ三線を順番に弾いては音を確かめてます。そして値段的にも音的にもこの辺りかなっていう1本を見つけたんだけどその直後僕が鳴らした三線の音色があまりにも良すぎて 全然違う~!!ってなっちゃって、だけど予算オーバーだしと思ったらかなり安くしてくれて、ちょっと悩んでるような素振りもあるけど完全に心はそっちに行っちゃってて 後悔したくないからこれにします!って決断。その後はさらにオマケ付けてもらったり無理言って高いパーツを付けてもらったり。
それじゃあお支払いをということでこの日のためにと貯めていた貯金を鞄から取り出すんだけど、封筒に入ったボーナスを封も開けずにそのまま持ってきてて、それにはみんなで大笑い。そうこうしている内にバナナさんあこがれの人がお店に登場しました。それは三線職人の与儀さん、彼のCDを聴いて宮古民謡が好きになってそれを聴きながら練習してきたし、いつか与儀さんの作った三線を手に入れるんだと目標にしてきたある意味あこがれの人だったのです。だけどここを訪れるたびに物産展だったりで島を離れていて今まで会うことが出来ず、今日も免許の更新に行ってるんだって聞いてもうこのまま一生会えず終いなんじゃないかって、もしかして本当は実在しないんじゃない!?って思えるくらいに遠い存在だったのが念願叶って会うことが出来てテンション上がっちゃってるバナナさん。
というわけで与儀さんとマサキと三人で・・・
良かったね~!
バナナさんが手に入れた三線はマサキが仕上げたんだということで、やっぱり職人らしく思い入れがあるそうで ぜひ大切に弾いてくださいね!って。だけどいきなりではありますがこの後ガイドに持ち歩いて雨のビーチで弾かなきゃと思ったら、思いがけない日差しが眩しいくらいに照らし始めました。
なのでお礼を言ったらその場を後に、すっかり長居してすでにお昼ということで、せっかくの天気になったしお弁当買ったら海を目指し、片手に三線もう一方の手にお弁当持ったら・・・
プキビーチに到着です!
ヒロユキさんも一緒に弾いてよ!ということだったので僕も三線持ってビーチに降り立ったら、それぞれ三線ケースをテーブルにお弁当の蓋を開けます。するとバナナさんが突然絶叫するのでなんだろうと思ったら、ビーチに向かって傾斜してるから三線ケースの上をお弁当がスルスルと滑っていて、だけど全く反応出来ずにただただ叫んでるだけのバナナさんなのです。まあラッキーなことにひっくり返らず済んだから命拾いしたけど、一歩間違えたらひとつのお弁当を二人で分け合うことになってたかも。
では食事の後は早速ケースから三線を取り出したら、一緒に海を眺めながら弾いてます。いままでたくさんの人が三線を買って帰ったけど、バナナさんのが一番いい音鳴ってるんじゃないかと。まあ一番高級なの買ったってことでもあるんだけど明らかに僕のよりいい音だし、悔しいからバレないように交換してやろうかと思っちゃうくらい。
そんな強い思いを持って今回やって来たバナナさんなので、そろそろアレやっちゃったら!?って言ったらそうだねってことで一旦車に戻り、コソコソと人目を気にしつつ準備したらまたビーチに戻り・・・
衣装に着替えちゃった!
念願叶って新しい三線を手に入れたらぜひやりたかったんだそうで、わざわざ三線サークルのメンバーに借りて持ってきていたのです。1月とは思えないくらいのジリジリと照りつける日差しを浴びながら、言われたとおり海を背景にしたバックショットと、それから言われてないけど動画も撮ったら嬉し恥ずかし大満足。
その後は気になっていたプキの家の建設現場に行こうってことで、そのままでいいじゃんって言うんだけど恥ずかしいからと衣装を脱いで行ってみると、現場監督はじめ職人の人が大勢でちょうど基礎の鉄筋を組んでるところでした。
鉄筋の密度がすごいです!
現場の皆さんによろしくと伝えたら、リクエストにお応えして次に目指すは池間島の遠見台。ここでも三線持っててっぺんまで登ったら、見下ろす景色に見とれながら気持ちよさそうに弾いてるバナナさんなのです。
その後はサンゴの海が広がる岩場にやって来たら、誰もいないからとまた衣装を取り出して、北風ピューピュー吹く中で・・・
帯が着物が風になびきます!
苦労しながらも着替えたら三線弾きながら日差し待ち状態ですが、すっかり雲に覆われその気配もないままに猛烈な北風に吹かれ過ぎて涙も鼻水も流れつつプルプル震えては我慢して、僕はそんなバナナさんの風下で丸まってるけど我慢の限界撤収です。
ではいよいよ本日の第二章、運命のご対面へと突撃です。
実は今回バナナさん記念すべき節目の誕生日ということで、自分へのお祝いに三線買うんだってずっと前から公言していたのです。それを聞いていたのは僕ら以外にもいて、それはとっても身近な人バナナ姉さんです。で、妹想いの姉は前回来たときに三線の爪を工房で手作りし、そして妹の旅のプランに合わせて内緒でプキの家に来たのです。もちろん僕らは聞いてるのでサプライズに協力しますよと快く受け、なのでバナナさんには内緒にしてたってわけ。
そんなこんなでバナナ姉さんの待つプキの家へと帰ってきたら、メグミさんをビックリさせよう!って僕の提案でまたまた衣装に着替えてもらって、もちろんビックリさせる相手はバナナ姉さんなんだけど、その格好で玄関開けて ただいま~!って。するとちょっとそわそわしながらも平静を装いシレッと座ってるバナナ姉さんがいて、その姿を見たバナナさんが一言・・・
来てるの知ってたで!!
エ~~!うっそぉ~ん!!というわけで、姉の浅はかなサプライズはとうの昔に妹にバレバレで、なんだかそれに荷担した自分まで失敗したような恥ずかしいようなそんな気持ちにさせられちゃうのでした。なんでわかったん!?って問う姉に妹から順を追って説明がありましたが、確かに姉が浅はかで分かりやす過ぎであったと言わざるを得ませんです。
喜び落胆色々あったせいか今夜はなんだかみんなして早々と睡魔に襲われちゃってますが、明日が誕生日だからせめて日付が変わるまではってことで姉さんから差し入れの美味しい訳ありスイーツを戴いたり、もう寝ちゃうって状態になったら友達から電話がかかってきたバナナさんに代わり僕がバナナさんの三線を弾いてみたり。そしていよいよ時計の針が0時を指すよってところで記念すべき節目の誕生日をどう迎えようかと電話切ったばっかりのバナナさんはバタバタしちゃって、慌てて僕の三線を手渡したら音が合ってないから合わせるんだけど焦っちゃって、合わないままに日付は27日になっちゃってる残念なバナナさんなのでした。
だけどそんな妹に姉から花束が・・・
良かったね!
だけど渡し方がいただけない、スーパーのレジ袋に入ったまんま、近所のオバアが野菜持って来たときのやり方でドスンと置いて、またしてもみんなから 姉さんガサツだから!って言われちゃってます。そして次の夜に渡すんだろうと思っていた手作りの爪もプレゼントしたら、それを付けてバナナさんから感謝の気持ちを込めた一曲を。
そんなわけで今回初めてバナナ姉妹が揃った本日のプキの家ですが、一方は念願の三線をゲットして夢が叶い、もう一方はまさかのサプライズ失敗という明暗クッキリハッキリ分かれた一日となりましたが、妹の誕生日を祝ってやりたいという姉の気持ちは十分に伝わったことでしょう。
素敵な想い出になって良かったね!