8月8日朝、未だ台風の影響は続き横殴りの雨が窓を打ち付けております。が、しかしこんな時でも行かねばならぬところがある。どこへ行くか、行き先は決まらずとも行かねば、観光ガイドに行かねば・・・
というわけで出発準備してるアンゴファミリーと共に風ピューピューの中お出掛けなのですが、今回の旅行のために全員揃ってマリンシューズを買ってきたということでこれはぜひ履いていこう、全員揃って買ってきたサングラスは置いていこう、たくさん使うだろうと買って来たでっかいポンプ式の日焼け止めはいらないけれど・・・・持っていくの!?
そして子供達は雨に濡れてもいいようにと僕のアドバイスで海パン履いて、ナオコさんはこの雨風の中メガネじゃ大変だろうから、泳ぐ時用に持ってきたコンタクトを朝から着けて、これで準備万端ということでいよいよ嵐の宮古を満喫すべく出発ですよ。
というわけで、やたらと賑やかな御一行を乗せた車がまず最初にやって来たのは前浜ビーチ。だけど車から降りることさえ許されないような状況に、隣の前浜港に行って車内から眺めてみようと思ったんだけど、まさかこんな事になってるとは・・・
堤防まで波が押し寄せてくるよ~!
あまりの勢いに思わずバックして、荒れ狂い砂がえぐり取られた前浜ビーチを 写真と全然違う~!って言いながらちょっとだけ眺め次なる場所を目指し走り出すのでした。
お次は目の前に浮かぶ来間島へ、橋の上からウミガメが見れるんだよ!って確かに普段なら結構な確率で見れたりするんだけど、一応車停めて海を見下ろすも、ただただ荒れ狂い大きなうねりの中白波が激しく立っては打ち砕かれる様を見てるだけなのでした。
では気を取り直して次なるポイントへ、こんな時だからこそとジャングルコースへ突入していったらいきなりブーゲンビレアの木が僕らの行く手を阻み、クウゴが車から降りてそいつをどかそうとするんだけど、沖縄が初めてのクウゴがそんなこと知るはずもなく イテテテッ!ってトゲが刺さって大変です。だけどパパと一緒になんとか端っこへ避けたら、その先に待っていたのは・・・
何が見えるのかな!?
そいつはオオコウモリ、普段なら日暮れ頃から活動しはじめるオオコウモリがバタバタと飛び交い木に捕まりそこから木を上って枝から枝へ、そんな初めて見る巨大な姿をまじまじと観察してるのでした。
でっかいね~!って子供達も大興奮で、そこからさらに進むと今度はでっかい蜘蛛に遭遇し、さらに進むと・・・
なんとか動かせそう!?
もうすっかり自分達の役割と理解したか、クウゴとパパが車から降りて行く手を阻む倒木を片付けに出動です。その後もさらに巨木が倒れてるのを、今度はさすがに厳しいって事で僕も一緒に動かしたら、ようやく広がった視界の先に崖の上から砕ける波を眺めようと車をUターンしたら、大雨と波しぶきでぬかるんだ地面にタイヤを取られスタック。
これは大変とみんなで車を降り押してもらったらなんとかぬかるみから抜け出すことに成功し、妙に盛り上がってる面々です。
その後は展望台から宮古島を一望しては 確かにキレイだけどこの色じゃ・・・と残念なコメントを戴きつつ景色を眺めたら、お昼は 旅行中毎日宮古ソバを食べるんだ!というパパのリクエストにお応えして丸吉食堂へ。そしてお腹がいっぱいになったら、荒れ狂う南海岸の断崖絶壁に立ち、襲い来る荒波と対峙するプキの家軍団。
スゴイね~!
今にも飲み込まれそうな波を、目も開けていられないほどの波を見てたら、おもいっきり目の前で大波が砕け、逃げろ逃げろ~!
全員びしょ濡れで、中でも一番濡れちゃったパパは、こんな事もあろうかと用意していたTシャツに着替えてます。
そこからは東平安名崎へ向かい、岬を一望できるポイントから眺める景色は荒れ狂う南側と穏やかな東側と対照的な表情で、眼下の海の青さに あそこなら泳げるんじゃない!?ってまだ希望を捨てていない子供達なのでした。
東平安名崎では灯台の上から吹き飛ばされそうな風に耐えながら台風の荒波を見て、そこから次に行った吉野海岸では、思いがけず・・・
泳げちゃったね!
時折雨が降るものの島影になってるおかげで波もそれ程ではなく、まさか泳げるとは思ってなかったけど海パン履いてきて正解だったね。ただこんな事なら水中メガネもあったら良かったのに。
だけど膝くらいまで浸かっただけでもそこに魚が泳いでるのが見えて、家族揃って大喜び。なのでどんな写真が撮れるか分からないけどカメラを海に沈めてシャッターを切ると、鮮やかな魚が子供達の足と一緒に写ってました。だけどさすがに気温は低いし風はピューピューだから、この真夏の宮古島で子供達は唇ムラサキになっちゃってます。
では最後にもう一ヶ所、サンゴのビーチを目指して海沿いの裏道を走ってると、またしても・・・
通せんぼですね!
目の前には大きな松の木が倒れていて、もう手慣れたものと家族力合わせて撤去してる様子を、僕がカメラマンじゃなければ・・・って言いながら手伝いもせず動画撮影中のヒロユキさん。
そんな努力の甲斐あって辿り着いたビーチでは、サンゴの欠片や貝殻を集めたりカニやヤドカリと遊んだり。
いっぱい取れたね!
というわけでヒロユキさんのパワーをもってしても残念ながら青い海を見せてあげることは出来ませんでしたが、初めて見る生き物との遭遇や、巨大な生き物のように襲い来る大波との戦いや、家族力合わせて道を切り開く充実感や、台風なのにちょっとだけ泳げたりして、他では味わえない経験がたくさん出来てみんな笑顔で大喜び。
シーズン真っ只中だっていうのにすれ違うレンタカーも少なく、みんな今日一日をどう過ごそうか苦労していたようだったけど、そんな中アンゴファミリーが一番楽しんだ観光客かもしれません。
きっとそうなはずよ~!