さてさてゴール地点の陸上競技場でトップ選手が帰ってくるのを見届けたプキの家ミーハー応援団、お次はタケヒロさんとケンジさんの応援にということで、どこで待ち構えようかと考えた結果、二人のタイム差が1時間以上開いてるからタケヒロさんの往路とケンジさんの復路を同じ場所で見れるようにってことで、スタートから10キロほどの地点で待ち構えることに。本当はもうちょっと先でと思っていたんだけど、裏道走って出たところがそこだったってことで・・・
ちょうどエイドステーションがあったから、応援の人達に混じって二人が来るのを左右をキョロキョロ見ながら待ってると・・・
来た来た!
テレビの取材が来たっ!!
宮古テレビのインタビューに応えるメグミさん。宿のお客さんを応援して回ってるんですけど、もうすぐ来ると思うんですよね・・・ そう、もう来てもいい頃なんだけどなかなか来ないタケヒロさん。折り返してくるケンジさんはまだまだ先だろうけど、もう1時間を遥かに過ぎているのでとっくに来てもいい頃なんだけど。
だけどそれからも待てど暮らせど一向にやって来る気配はなく、もしかして僕らが来る前に通過してたのかも!? きっと招待選手の本領発揮して得意のランで挽回してるはずよ!(本人はランが得意なんて一言も言ってないんだけどね)そう思わずにはいられないランのスタートから2時間後の10キロ地点。すると、もしかして!? あれそうじゃない?? 遠くから足を引きずりながらゆっくりと視界に入ってきたのは、紛れもなくタケヒロさん。
足を痛めたんだ、大丈夫かなぁ。。。
みんな心配しながら祈るような気持ちで見つめていると・・・
飲んでる飲んでる!
またかいっ!って思わず笑っちゃったけど笑ってる場合じゃない、片足の膝が曲がらない状態みたいで、このままのペースでいったとしてもタイムリミットに全然間に合わない、それ以前にこの状態で残り30キロ走り続けられるのか・・・ だけどリタイヤするような様子もなくドリンクを飲み干したらまた片足引きずりながら懸命に走り出すタケヒロさん。
無理しないで、だけど精一杯頑張ってね!
そう願いながら見守るしかない応援団一同。そして一方のケンジさんも予定の時間を過ぎてもなかなか姿が見えて来ず、心配そうなマユちゃんを筆頭になんだか重苦しい雰囲気に。
そして予定より1時間遅れてようやくケンジさんの姿が視界に入ってきました。だけど遠くにその姿が見えてからもなかなか近付いて来ません。やっぱりこれがロング初挑戦の洗礼なのか、どこかを痛めてる様子はないものの苦しそうな表情で走ることもままならず、それでも僕らの姿を見つけると懸命に上がらない足を上げて走り出し、残り10キロを走りぬくその強い心を見せてくれるのでした。
マユちゃんも心配そうに横に着いてます・・・
そしてゆっくりと視界から消えてゆくその姿を見届けたら、陸上競技場へ先回りして二人の帰りを待つことに。
薄暗くなり始めた競技場は、パク選手がゴールした3時頃から比べるとかなり人も増えてお祭りのような賑やかな雰囲気に。そして地元選手が帰ってくると大応援団が横断幕を広げて一緒にゴールするシーンがあったりして、とっても温かく和やかな雰囲気。そんな中、二人を待ちながら応援していると・・・
来た来た~!
元気な姿で帰ってきた~!!
みんなで横一線、並んでトラックを一周ゴールを目指します。走りながらだから写真はブレブレだけどそんなことはもうどうでもいい、笑顔で手をつなぐケンジさんとマユちゃんを中心に、そのままゴールへ飛び込むのでした。
ヤッタね~!!
本人にとってはきっと満足なレースではなかったはず、だけどゴールできた喜びと安堵感で自然と笑顔がこぼれちゃいます。ずっと心配そうに見守っていたマユちゃんもホッとしたのか、私も応援頑張りましたとばかり・・・
それは違うんじゃない!?
メダルかじって嬉しそうなマユちゃんです。ゴールの余韻に浸っていたいところではあるんだけど、ランの途中ですれ違って厳しそうな状況を知っていたケンジさんも、タケヒロさんのことが気に掛かるよう。時間内に完走は厳しそうだけど、奇跡を信じて競技場の入り口で全員揃って待つことに。
暫くして残り1時間を知らせる花火が打ち上げられ、続々とゴールへ飛び込んでくる選手を応援しながらも、みんな一人の姿を待ちわびて・・・
だけど願いも空しく時間だけが過ぎていき、いよいよ残りわずか、いてもたってもいられなくなったケンジさんが競技場の外まで見に行きその姿が人ごみに消えた次の瞬間・・・
帰ってきた~~!!
あんなに辛そうに引きずっていた足取りも嘘のように軽く、残りわずか10分のところで奇跡の生還。感動に涙するというよりは温かいものが込み上げてくるような不思議な感覚に包まれながら、この日2回目のゴールを目指し、ついに・・・
ゴールイン!
本当によかった~! みんなもちろん心から応援してたんだけど、正直完走は無理だろうと思っていただけに、本当に、本当に良かった!
そして興奮冷めやらぬ内に21時30分、レースの終わりを告げるアナウンスと共にフィナーレを飾る花火が盛大に打ち上げられ、長く苦しかったレースの最後を華々しく彩ります。
どんな思いで見つめてるのかな!?
心地良い疲労感に包まれながら窓を開け放って走る車がプキの家に到着したら、まずはシャワー浴びてもらって、その後はやっぱり・・・
初めての共同作業!?
シャンパンで乾杯だよ!
完走おめでとう~~!!
きっと二人共プラン通りのレースは出来なかったと思うけど、それもまたトライアスロン、最後はみんな揃って笑顔でゴールが出来て良かったね。
二人の選手をはじめマユちゃんもサチヨさんも初めての宮古島トライアスロン、やっぱり噂に聞いていた通り他の大会とは雰囲気が全然違って、大会の盛り上がりも沿道の人たちの応援も、全てが素晴らしい大会だったと。そして一致団結したプキの家の応援が本当に力になった、一人だったら絶対途中で諦めてました!とタケヒロさんが言うとおり、奇跡のゴールシーンはみんなで作り上げたものだったのかも知れません。
タケヒロさん、ケンジさん、本当にお疲れさまでした。
いいものを見せてもらって本当にありがとう!