プキ日記

モズク求めて三千里!?

夜中の内に雨は止んでくれたようでなんとか曇り空で堪えてるって感じの今朝の宮古島ですが、ここ数日最高気温28度という初夏の陽気だったのが一気に6度も下がり、しかも北風ピューピューで波の高さ2.5のち4メートルっていうコンディションの中の観光ガイドですが、それでもモズクを取るんだ!って張り切ってるバナナ姉さんです。

ひとりで泳がせるわけにはいかないので僕もモズク取る準備だけはして出発ですが、ふと見ると水着の上にTシャツと長袖のパーカー着てるバナナ姉さん。泳ぐ気満々の姉さんの横で僕だけあったかい格好するわけにもいかないだろうと、半袖短パンで来たっていうのになんだかなあ。

モズク以外は特に予定もなく、まあせっかく一眼レフ持ってきてるし景色のいいところと、それから昨日島の南側を回ったということなので、まずは定番の砂山ビーチへ。案の定まだ誰もいないビーチにやってきたら、北風受けて波ザッパンザッパンの海に突撃し早速ズボンビショビショの二人ですが、気を取り直して次にやって来たのは・・・

ジャングルツアーです!

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生い茂る草木にガシャガシャと車のボディー擦り、そしてガッタガタの道をポンポン跳ねるように車は進み、その先に待っていたこれまた誰もいないビーチでは、ヤドカリを沢山集めては激写したり綺麗な貝殻拾ってプレゼントしたり。

その後は丸くて四角なものを観察したり、廃墟と化した建物に潜入したり、そんなことしながら島を北上してるとついに雨が降り出しちょっと海はおあずけということで、やって来たのは・・・

深そうだね~!

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そんな洞窟を一番奥まで真っ暗闇の中突き進んだら、次はまた誰もいないサンゴのビーチでちょっと遊んで西平安名崎に寄ってから池間島へ向かいましょう。

橋の手前から海を見れば沖合にモズク船が浮かび収穫作業をしているのでしょうか、今にも飛び込みそうな勢いのバナナ姉さんをなだめながら池間漁港にやって来るも、まだモズク船は帰ってきてないようで、もしいたら食べさせてもらおうと思ってたのに残念。展望台から池間湿原を眺めたら、バナナ姉さんのリクエストで雪塩工場に行って記念撮影ポイントで写真だけ撮って撤収です。

その後もしかしたらと期待して狩俣漁港に行ってみると、いたいた今帰ってきたばっかりのモズク船とその横に海人のオジサンが。雨の中車を降りてオジサンのもとに駆け寄りちょっとお話しして、満を持してバナナ姉さん 一口食べてみてもいいですか!?というわけで・・・

満面の笑みを浮かべてパクリ!

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あまりの感激っぷりにオジサンが これを持って帰りな!ってお土産までくれたんだけど、なぜにモズクじゃなく真っ赤なトマトなわけ~!?

というわけでバナナ姉さん微妙なリアクションながらも、オジサンにお礼を言ってその場を後に。街まで戻ってランチの後は、いよいよ自らの手でモズクを採るぞってことで目的地目指して車を走らせます。だけど昨日たまたまモズクポイントで撮った写真を見せてもらったんだけど、拡大して見てもモズクがある感じが全然なくてちょっと不安だったから、まずは高台から見てみようって事で海が見下ろせるポイントにやって来たら、吹き上げる風に飛ばされそうになりながらも目を凝らして・・・

絶景だけどモズクは何処に!?

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例年なら完璧に見えるはずなのにどう見てもモズクがある感じではなく、しかも強風と高波とあまりの寒さに潜れるかどうかさえ怪しい感じで、だけど諦めきれないバナナ姉さんのためにとりあえず行ってみるかということに。逆にこれだけ荒れていればモズクがあったら浜に打ち上げられてるはずだからと期待して行ってみると、打ち上げられてるのは海草ばかりで一本たりともモズクの姿は見れず、こんな事ならさっきオジサンにもっと貰っておけば・・・ってそうは言っても後悔先に立たず。

モズクがなかったことは僕としても残念でなりませんが、この寒い寒い中無理して海に入らなくていいんだと思うとホッとする気持ちも半分、いや8割くらいあったりして、だけどこのままじゃ終われないってことで どうするもう一回狩俣漁港まで行ってみる!?って言ったら 行くぅ~!!ってことで観光ガイド初の今来た道を逆戻り。だけどその前に、せっかく水着着てきたんだからちょっとだけ海で写真撮りたいってことで、服脱いでどんより曇り空の下波ザップンザップンの誰もいない前浜ビーチで痛々しい感じの撮影会。ひとしきり撮ったら速攻撤収、だけど駐車場には観光客がいて 恥ずかしい!って僕の後ろに隠れるバナナ姉さんですが、一言言わせてもらうとそのずっと前から恥ずかしい感じでしたよ。

そこからまたモズク目指して車走らせ、オジサンからうまく貰えるようにトークのロールプレイングしながら妙なドライブですが、再び狩俣漁港までやって来るとあらら残念もう誰もいなくてさっきまで船に満載だったモズクもどこかへ運ばれた後。だけど助手席で残念そうなバナナ姉さんのために、雨の中落ちてたモズクを拾った僕が海水でジャブジャブ洗ってそいつを手渡すと、美味しい!って笑顔の姉さんだけど、なんだかとってもひもじい思いをさせちゃってるようで・・・

やっぱりこのままでは終われない、もう一回橋を渡り今度は池間漁港へ。だけどモズク船の姿は一切見えず、ちょっと聞いてみようって事で・・・

池間漁協に!

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すると池間ではまだ収穫が始まってないんだそうで、ガックリと肩を落とすふたり。ならば狩俣で海人のお家を探して直接聞けばってことで、もう観光ガイドでも何でも無くなってきてる気もしますが、こうなったら意地でもモズクをゲットしなければと集落内を探して回るもせっかく見つけたお家は留守だし、だったらあそこで聞いてみよう!ってことでやって来たのは・・・

こちらでございます!

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お店のオバサンに情報を聞くも、収穫したら鮮度が落ちない内にすぐ漁協へ出したりするようで、海人のお家に行ったらあるってものでもないみたい。だけどそれとは別に次につながるナイスな情報を戴いてオバサンありがとう。とりあえず最悪のケースも考えてということかバナナ姉さんはモズク入りのキャラメルなんか買っちゃって、だけど残すはここしかないって事で・・・

平良漁協にやって来たよ!

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すると確かに狩俣漁港から今日もモズクは運ばれて来たということで、だけどすでに塩漬けにしてしまったからまた明日おいでって、お言葉は有り難いけどそれじゃあダメなんだよぉ。そして今度は僕がモズクをゲットできなかったお詫びというわけではないけれど、目の前の売店でモズクの天ぷらを買って二人でパクパクと。

もう全ての手は尽くした、残念ではあったけどここまで二人で頑張ったよねってお互いを励まし合い帰路につこうとしたその瞬間、僕の頭にひとりの人物の顔がよぎったのです。

今度こそこれが最後のチャンスと連絡取ろうとしたら、忘れていたけどずっと前に携帯の電池切れていて、それでもなんとか番号だけ確認できたらバナナ姉さんの携帯借りてその人に連絡取ると、それならとにかく俺の家まで来い!ってことでそのまま急行。そしてその人を車に乗せある場所へと向かうのでした。

そしてそして・・・

念願の取れたて生モズクをゲット~!!

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最後に僕らを助けてくれたのはコウジさん、お兄さんがモズク漁師だからもしかしてと思って電話したら 兄貴の作業場に行ったらまだあるかも!ってことで、するとちょうど今日取ってきたばかりのモズクを出荷作業してるところで、そこから2パック貰ってきたのでした。

そんなわけで思っていたモズク取りとは全然違う形にはなっちゃったけど、雨の宮古をこれだけワクワクドキドキしながらアドベンチャーな1日を過ごし、最後には目標達成しちゃったんだから結果オーライとはいえ楽しい1日になって本当に良かったね。

達成感いっぱいのバナナ姉さんと!

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宮古の旅はまだあと一日あるんだけど今日はこれから下地島に渡るというバナナ姉さん。頑張ってゲットしたモズクと海人のオジサンにもらったトマトと、それから激しく楽しく共に遊んだ想い出をお土産に、再会を誓いお別れするのでした。

次はバナナさんと二人で遊びにおいでね~!